お手上げの審査 ― 2009年08月23日 22時01分15秒
いやあ、今日はきつかったです。午前中に、中学混声の部14団体、小学校の部2団体を審査。午後は1時半から、一般の部22団体の審査になりました。
自由曲が8分プラス課題曲というルールなので、1団体が10分を超えます。1時間5団体弱ぐらいのペースで、途中10分の休憩をはさみ、6時過ぎまで、審査が行われました。この22団体に、順位をつけるのです。
アドバイス用コメントを書きながら順位を考えてゆくのは、結構な重労働。しかし玉石混淆であればまだいいのです。埼玉県というのは合唱団が多い上に一般のレベルが高く、実力伯仲の団体がたくさんある。上位に集中というのがいちばんやりにくい形ですから、正直に言いますと、あまりうまくない団体が出てくると、ほっと一息です。逆に、すばらしいハーモニーで歌い出されたりすると、さあ困った、と、頭を抱えてしまいます。
だんだん疲れて頭が働かなくなり、収拾がつかない状況で終了。困りました。コンクールではいつも困りますが、今回の困り方は深刻。もうこんな仕事は金輪際辞めよう、と決心しました(笑)。
1位の候補は、私見によれば前半のA、中程のB、後半のCの3つで、伯仲しているように感じれられました。終わった段階ではC、B、Aという順が心に浮かんだのですが、しばらく考え、A、B、Cの順に修正して提出。その理由は、時間差でたくさんの演奏を聴き、順位をつける場合には、どうしても新しい方が印象が強いので有利になる、という体験(客観的にも立証されている)から、「同等に感じた場合には前の方を上位にする」という原則を、自分なりに立てているからです。とはいえ、この原則を発動するか否かにも、微妙な判断を強いられます。
提出し、いや~な気持ちで、集計を待ちました。集計紙が配られてこわごわ見ると、右隣の審査員(二期会の重鎮S先生)の1位が、やはりAではないですか。思わず、全身の力が抜けるほど安堵しました(笑)。2位は左隣の審査員と同じ、3位の団体には、委員長が1位をつけています。全体としてみれば私の採点は異色なのですが、違うところも自分なりに説明できる違い方なので、まずまずこれで良かったと胸をなで下ろしつつ、講評に出かけました。
というわけで、審査、またやることになりそうです(笑)。辛かったですが、いい音楽をたくさん聴くことができました。ちなみに私の1位は、scatola di voceという合唱団です。
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