9月のイベント2012年08月31日 23時25分14秒

8月、終わりました(きっぱり)。9月のご案内ですが、時すでに遅しですね。

1日(土)は、朝日カルチャーのはしご。新宿校の世俗カンタータ講座(10:00~12:00)は、荘園領主への祝賀作品で、《心地よきヴィーデラウよ》BWV30aと《農民カンタータ》を採り上げます。今回は講座用に、《ヴィーデラウ》の台本を訳しました(!)。ちょうど外国から世俗カンタータの項目を寄稿する仕事が入ったので、ていねいに見ておきたいと思います。6月に現地を訪れて、土地勘を養ったのが、ここで生きます。

《農民カンタータ》の方言混じりのテキストは、昔四苦八苦して翻訳した記憶があり、パソコンに入っていないのを残念に思っていたのですが、探してみたら、カペラ・サヴァリアのCDに載っていました。これを使います。

横浜校の「エヴァンゲリスト講座」(13:00~15:00)は、《マタイ受難曲》に到達しました。多角的に扱えますし、扱ってきた作品ですが、横浜では講座の性格を重んじて、文庫の切り口に忠実に進めます。つまり若いころの作品観に立ち戻るわけで、「慈愛」の概念と「感情を扱うやさしさ」がポイントになります。

2日(日)は、埼玉県合唱コンクールの3日目。小学校の部、彩の国の部、一般の部で、一般の部が激戦になりそうです。

この9日(日)から、松本バッハの会で、全6回のバッハ講座を開始します。題して、「バッハの仕事場を覗く」。1回目は「自筆楽譜は何を語るか」というタイトルです。図版を豊富に使いますが、マニアックになりすぎてもいけませんので、冒頭に、バッハ入門に最適な5つの作品を映像で鑑賞し、わかりやすく導入するつもりです。14:00から、松本深志高校教育会館にて。よろしくお願いします。ひと月おきに、来年7月まで続けます。(連絡先0263-88-7874、E-mail:shinri@2938.jp)

15日(土)10:00からは立川の錦町学習館にて、「楽しいクラシックの会」。ワーグナー・プロジェクトがいよいよ《さまよえるオランダ人》に到達します。「CD3選」のコーナーも、毎月楽しんでいただいています。

22日(土)の13:00から、朝日カルチャー横浜校の「エヴァンゲリスト講座」。《マタイ受難曲》の第2回です。8月にできなかったものですから、月2回になりました。

コメント

_ サカ半 ― 2012年09月01日 10時47分28秒

 初めまして。大阪の者です。いずみホールでは先生のお姿、時どき拝見しております。
 農民カンタータ、手元に現物がないので間違ってたらゴメンなさいですが、1985年のリリンク/バッハアカデミーだったか、ずいぶん厚口のパンフレット(私はコンサートプログラムとして会場で購入しました)に先生の訳が出ていたように思います。
 あの本に出ていた他の訳者のかたの「マタイ」の対訳が私は好きで、当時自宅でCDを掛けながら愛読してボロボロになっていたように思います。
 古文書ですみません。失礼しました。

_ I招聘教授 ― 2012年09月03日 09時32分07秒

おかげさまで、はっきり思い出しました。当時はまだそれほど慣れていませんでしたので、苦心しました。

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