日体大に学ぶ2013年01月05日 23時17分43秒

箱根駅伝で特定の大学を応援し、楽しみに見ている、と申し上げましたね。私の卒業した大学、勤務した大学は、駅伝に関係なし。白状しますと、私の応援している大学は、日体大なのです。あるとき何らかの理由で好きになったのですが、その理由は覚えていません。

しかし応援の成果ははかばかしくなく、去年はタスキがつながらないという惨状。今年もマスコミの注目はほとんどありませんでした。しかし私は、案外勝負できるのではないかと思っていましたよ。主将の服部がたいへんな根性の持ち主であることは知っていましたし、その彼が、山登りに並々ならぬ自信を示していたからです。

1日目、結構好調な滑り出し。4区の木村ががんばり、東洋大と約2分差で服部にタスキが渡ったときには、これは逆転できるのではないか、と、そわそわ気分になってきました。抜いたばかりか、3分近い差を付けてゴールする快走は、ご存じのとおりです。いや~良かった。

とはいえ、総合優勝はあやしいと思っていました。東洋大、駒大に比べると復路の陣容は平凡に思え、2分35秒差では、逆転がありうると思ったからです。まず6区が危ない。例年6区は日体大の鬼門で、東洋大は主将の市川。追いつかれてしまう危険が大です。

と思っていたら、鈴木が意外な快走。その後も、平凡に思えた4年生たちがみな区間2位のピッチで、差をどんどん広げていくではありませんか。こういう勢いの原動力は、なんなんでしょう。あたかも駅伝の神様が、後ろに立っているかのようでしたね。

つくづく思ったこと。やはり失敗したときにどれだけ学ぶかが重要です。いちばん学ぶ可能性のある、ある意味では大チャンスが、失意の時。でも浪費してしまうことが多いですよね。一念発起し、ストイックな精進を重ねた日体大の学生たちは立派でした。あとあと、失敗して良かった、と振り返るに違いありません。

一方の私。新年早々こんなにツキを使ってしまって、野球が始まったら、目も当てられないことになるのでは。今朝の新聞に、WBCの山本監督がおみくじで自分の背番号と大吉を引き当て、大喜びしているとの記事が出ていました。「ぬか喜び」という言葉を思い出し、思わず寒気がしました。