コンテスト三日間2013年01月21日 08時28分04秒

18(金)、19(土)、20(日)と、埼玉ヴォーカル・アンサンブル・コンテストの審査をしました。開催地が久喜で比較的遠かったのと、参加団体が多く高校の部などは64校もあって夜遅くまでかかりましたので、完全へとへと。採点するだけでなく、各団体へのコメントを書き続けますから、相当な激務なのです。

ただ今回、細部はともかくとして大筋では、自分の採点ができたのではないかという実感を(ようやく)もつことができました。いつもは自己批判が先に立ってしまうので、自分なりに満足して帰宅することができ、嬉しく思いました。疲れ安めの夕食を大宮、浦和、さいたま新都心で摂りましたが、さいたま新都心のレストラン街はすばらしいですね。私が大宮に住んでいた頃にはなかった区域です。

提言というほどではないですが、私の意見を2つ、述べさせてください。いつは、選曲にあたっては、広い歴史からもっと名曲を取り上げて欲しいということ。1つの曲を長期間かけて仕上げるのがアマチュアであり、学校ですから、歌えば歌うほど価値のわかってくる本当の名曲を取り上げることで、合唱の喜びも増し、音楽への愛も深まると思います。合唱プロパーの演奏効果のある曲、とっかかりのいいお手軽な曲がよくあった反面、本当の名曲は稀にしか取り組まれていないように思われました。

もう1つは、外国語の曲には覚悟をもって取り組んで欲しい、ということです。心のこもった演奏のためには、簡単な会話ができる、ある程度語感をもてる、という外国語の曲を選んで欲しいし、そうでないのであれば、そのぐらいまで勉強していただきたいと思う。じっさいには、むずかしい外国語の曲がずいぶん多く選ばれている反面、歌詞が死んでしまっているように思える演奏も少なからずありました。もとにある言葉を慈しんで歌えないのでは、その曲がかわいそうです。

埼玉県発信のコンテスト、関東に広がってきたようです。発展を祈ります。