新年のご挨拶2013年01月02日 08時15分12秒

皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

定年後に迎える最初のお正月。今年は流れにまかせながら、昨年の後半と同様、ひとつひとつのことを丁寧に、準備してケアしていこうと思います。去年1つだった非常勤は3つになりそうで、カルチャーも(生活のために)増やしましたから、かなり忙しくなりそうな予感。体調に気を配らなくてはいけませんね。

ここしばらく、年賀状に手抜きをしていました。今年も作らぬまま新年を迎えてしまいましたが、元旦にいただいた枚数はかなりのもので、その中には、目上の方々も含まれています(汗)。失礼ながら、後追いで処理することにいたします。

新年の楽しみは、やはり箱根駅伝ですね。いつも何の関係もない特定の大学を応援しているので、今年も楽しみたいと思います。早起きして、1区から見ています。ともあれ、皆様のよき新年をお祈りいたします。

自分へのプレゼント2013年01月03日 09時15分13秒

去年はまあまあがんばったという判定のもとに、自分に何かプレゼントをしたいと思い立ちました。となると、Windows8を搭載した新マシンの購入が、候補になります。エイサーのマシンを使って何年にもなりますから、機も熟しています。

しかし、かなり逡巡しました。というのも、旧マシンを使って、何の不自由もないからなのです。それに研究室がもうありませんから、旧マシンの行き場がない。それでも購入を決断したのは、年末年始に新しいPC環境を楽しみたい、と思ったからでした。メーカーはマウスコンピューターを選び、ほどほどのスペックをもつ、SSD仕様のデスクトップを注文しました。

到着が、12月30日。旧マシンよりトータルでかなり安いのですが、申し分なく速く、快適です。横幅の広いディスプレイに、情報量豊かな映像が美麗に広がる。技術の進歩は、速いですね。

Windows8。スマホそっくりの画面が巨大サイズでど派手にあらわれることに、まずびっくりしました。しかし妙にコマーシャルベースで、餌がたくさん撒いてある割に、中味がない(と思う)。若い世代の感覚にフィットする部分はあるのでしょうが、はっきりした目的をもってパソコンを使う人たちには、わずらわしいスタート画面だと感じます。

そう思うのは、私がグーグル派であるからかもしれません。マイクロソフト派のユーザーには、たくさんのサービスが用意されていますから。でも、メーラーにしろ検索にしろ、すぐには変えられませんよね。そこでブラウザには、Google Chromeを導入。しばらく慣れてみます。

部屋を片付けて空間を作り、Windows7の旧マシンを、新マシンと並べて使うことにしました。これが、断然いい。右のディスプレイに情報を提示し、左のディスプレイで作業するという、効率のいい形を取れます。また、旧マシンにインストールしてあるアプリをそのまま使って、新マシンの環境は新たに整備していくことができる。面倒な環境の移行は、それなら必要ありません。楽しんで、使っていきたいと思います。

1月のイベント2013年01月04日 09時34分03秒

年末年始の「古楽の楽しみ」についてご案内するのを忘れてしまいました。次は26日からですが、詳細は追って。例により、1月の公開イベントを、私自身の整理を兼ねてご案内いたします。

5日(土)10:00 朝日カルチャーセンター新宿校 バッハの世俗カンタータ講座 第215番《お前の幸をたたえよ、祝福されたザクセン》、第206番《しのび流れよ、戯れる波》。前者には、《ロ短調ミサ曲》〈オザンナ〉の原曲が含まれています。

12日(土)14:00(←イレギュラー) 楽しいクラシックの会(立川、錦町地域学習館) ワーグナー連続講座 《ローエングリン》に入ります。まず第1幕を。終了後、新年会があります。来月にはコンサートもありますので、ご加入のチャンスです(お問い合わせは渡辺公子さんまで ℡042-527-4801、violine@wf6.so-net.ne.jp)。

13日(日)14:00 まつもとバッハの会 松本深志高校教育会館 連続講座「バッハの仕事場を覗く」第3回「音楽の趣味、生活の趣味」

16日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底研究講座 いよいよ「ゲツセマネの園」の場面にさしかかります。詳し~くやります。

18日(金)~20日(日) 埼玉ヴォーカルアンサンブル・コンテストで審査員をします。審査には反省がつきものですが、なんとかいい審査をしたいと思います。

26日(土)13:00 朝日カルチャーセンター横浜校 「魂のエヴァンゲリスト」講座 ライプツィヒ時代中期の章(時流の外に新しさを求めて)から、コレギウム・ムジクム活動について扱います。

30日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底講座 16日の進度によりますが、捕縛の劇的場面を視野に入れています。

今月も、どうぞよろしく。

日体大に学ぶ2013年01月05日 23時17分43秒

箱根駅伝で特定の大学を応援し、楽しみに見ている、と申し上げましたね。私の卒業した大学、勤務した大学は、駅伝に関係なし。白状しますと、私の応援している大学は、日体大なのです。あるとき何らかの理由で好きになったのですが、その理由は覚えていません。

しかし応援の成果ははかばかしくなく、去年はタスキがつながらないという惨状。今年もマスコミの注目はほとんどありませんでした。しかし私は、案外勝負できるのではないかと思っていましたよ。主将の服部がたいへんな根性の持ち主であることは知っていましたし、その彼が、山登りに並々ならぬ自信を示していたからです。

1日目、結構好調な滑り出し。4区の木村ががんばり、東洋大と約2分差で服部にタスキが渡ったときには、これは逆転できるのではないか、と、そわそわ気分になってきました。抜いたばかりか、3分近い差を付けてゴールする快走は、ご存じのとおりです。いや~良かった。

とはいえ、総合優勝はあやしいと思っていました。東洋大、駒大に比べると復路の陣容は平凡に思え、2分35秒差では、逆転がありうると思ったからです。まず6区が危ない。例年6区は日体大の鬼門で、東洋大は主将の市川。追いつかれてしまう危険が大です。

と思っていたら、鈴木が意外な快走。その後も、平凡に思えた4年生たちがみな区間2位のピッチで、差をどんどん広げていくではありませんか。こういう勢いの原動力は、なんなんでしょう。あたかも駅伝の神様が、後ろに立っているかのようでしたね。

つくづく思ったこと。やはり失敗したときにどれだけ学ぶかが重要です。いちばん学ぶ可能性のある、ある意味では大チャンスが、失意の時。でも浪費してしまうことが多いですよね。一念発起し、ストイックな精進を重ねた日体大の学生たちは立派でした。あとあと、失敗して良かった、と振り返るに違いありません。

一方の私。新年早々こんなにツキを使ってしまって、野球が始まったら、目も当てられないことになるのでは。今朝の新聞に、WBCの山本監督がおみくじで自分の背番号と大吉を引き当て、大喜びしているとの記事が出ていました。「ぬか喜び」という言葉を思い出し、思わず寒気がしました。

最後の委員会2013年01月06日 23時35分19秒

日本音楽学会には、常任委員会という制度があります。そこに5人の委員の先生方と職員・幹事のスタッフがいて、学会の中枢業務を取り仕切っている。会長の職務というのは、事実上この委員会を率いる形で進められてゆきます。実務を担当して多忙なのは、職員・幹事の方々です。

学会の雑務というのは、やって面白いものではないと思う。みな、ある段階(たとえば後期博士課程)で引き受ける責任として、勉強しながら取り組んでくれるわけです。それにしても、6年間、委員・職員・幹事の方々が、本当によくやってくれました。とくに最後の2年間は、終了後飲食という習慣が根付いたこともあり、強い一体感が生まれていたといっても、勘違いではないと思います。というわけで、最後の委員会の終了後に撮った写真をご覧いただきます。スマホの自動シャッターで、結構よく撮れるものですね。


会場の芸大を出、ちょうど半数の方々と、上野の絶好のお店で飲食(「飲」は当然ワインです)。和気あいあいで楽しく、これまでありがたかったなあと思い、またこういう機会がもうなくて残念、と思いました。2月に「全国委員会」というイベントがあって、すべて終了です。

聖心初授業2013年01月08日 18時21分07秒

聖心女子大の後期授業は、「聖と俗」をテーマとし、音楽の中にある宗教性の探索を進めてきました。このテーマですとオペラもよき対象になりますので、後半はオペラに特化。《ポッペアの戴冠》《タンホイザー》《オテロ》を取り上げてきました。〈ヤーゴのクレード〉や〈アヴェ・マリア〉のある《オテロ》も、よき教材です。

名曲の名演奏に親しむうち、オペラをほとんど見たことがなく、ミュージカルとどう違うんですか、などと言っていた学生たちも、目に見えて音楽に入りこんでくれるようになりました。感動を共にしてくれるのが、一番励みになります。

新年の授業は、2回。最後に残した切り札は、《ポーギーとベス》です。大好きなオペラなので、張り切って準備しました。正月ボケの妻が「どこへ行くの?」などと言うので、「聖心。火曜日だろ。あと2回」「ごめん、忘れてた」などと対話してから出発。まず近くのコンビニで、162人分の資料を準備します。もちろん大学でもやってくださるのですが、結局その方が便利なので、自分でやっています。

やっぱり、1年の初授業というのは、気合いが入りますね。このところ心身ともに充実しているので、なおさらです。道中は学生のリアクション・ペーパーを読み直し、モチーフの紹介などに使うピアニカの演奏を、脳裡でシミュレーションしました。

聖心のキャンパスはすばらしい環境なのですが、高貴な女子学生が集まっているので、門のチェックが男性に対して厳しい。それが若干のストレスです。今日はいつもより謹厳な感じの守衛さんで、「どちらへ?」という質問が、無機質。「授業です」ともちろん言いましたが、答えはいぜん無機質で、「授業は10日からです。みんな閉まっていますよ」ですと。どうも、人が少ないと思ったなあ。

広尾までやってきた意義をどこかに見つけなくてはいけないので、交差点のワイン・ショップへ。1本買うつもりが、言葉巧みに勧められて、6本セットを買いました。ヤケ買いです。

「古楽の楽しみ」発進2013年01月10日 22時04分29秒

今日から、NHKの録音が始まりました。午後1時に、勢揃いしたスタッフと、新年のご挨拶。そしたら好人物のプロデューサーが、「聖心、たいへんだったそうですね」と、満面の笑顔でおっしゃるではありませんか。満面の笑顔にはちょっとひっかかりましたが、皆さんに楽しんでいただくのが自分の使命だという立場からすれば、いいことをしたなあ、と満足。これからも楽しんでいただきます(認知症を心配されるコメントもいただきました・・汗)。

前回はせっかく年末年始のいい時間枠をいただいたのに、ご案内を忘れてしまいました(認知症?)。そこでは、《マニフィカト》の歴史を、グレゴリオ聖歌からバッハ父子までたどりました。個人的にはバンキエーリの作品が、印象に残っています。

どちからというとバッハおよびバッハ以前を扱う機会が多いので、1月最終週の出番では、「モーツァルトからバッハへ」という、ポスト・バッハの世代の音楽家たちを特集しました。今日録音したのは、27日、28日の分です。

モーツァルトは、ウィーンに出てスヴィーテン邸に通うようになり、ヘンデルとバッハの音楽に親しみました。ここで「バッハ」というのは、ゼバスティアンだけではなく、フリーデマンとエマーヌエルを含んでいます。そこで27日(月)は上の息子二人を特集することにし、フリーデマン晩年のフーガ、初期のファンタジー、エマーヌエルの晩年のファンタジー、シンフォニア、中期のフーガで編成しました。二人の晩年は、モーツァルトがウィーンに出てくる頃にあたります。

エマーヌエルのロンド《ジルバーマン・クラヴィーアとの別れ》という作品を取り上げましたが、これは渡邊順生さんがクラヴィコード音楽の最高傑作と絶賛される作品です。名著『チェンバロとフォルテピアノ』(東京書籍)に、詳しい情報があります。

28日は、バッハの下の息子たちの特集。ヨハン・クリスティアンと、ヨハン・クリストフ・フリードリヒです。この2人のCDが、最近充実しているのです。

取り上げた作品は、クリスティアンが op.5-4のソナタ(←モーツァルトがコンチェルトに編曲したK.117-3)、管楽器のためのシンフォニア第3番(演奏はナハトムジーク)。クリストフが、ト長調のシンフォニア(フライブルク・バロック・オーケストラ演奏)と、名前によるフゲッタ。どれもいい曲で、感心しましたね。クリスティアンのシンフォニアの魅力はたいしたものだし、フリードリヒのシンフォニア(モーツァルト死後の作品)など、途中から聴いた方は、バッハの息子たちのうちでも影の薄い三男の作品とは、まず思わないのではないでしょうか。じつに堂々たる作品です。こうした作品が、いま研究の進展でよみがえり、録音されつつあるわけで、それをご紹介できるのが、放送の醍醐味です。

一番気に入っているのは木曜日の回。それは明日録音します。

「古楽の楽しみ」でモーツァルトを2013年01月12日 22時18分04秒

1月30日(水)、31日(木)の分を録音してきました。

30日は、モーツァルトのイタリア旅行における古楽体験から出発。まず、記憶して楽譜に再現したという逸話のあるアレグリの《ミゼレーレ》を、どこまで正確に覚えられたか、という疑問とともに。次にモーツァルトに伝統的な教会音楽書法を教えたマルティーニのオルガン曲、ついでに、アルブレヒツベルガーのフーガ。

そのあとは、ポスト・フックス/プレ・モーツァルト時代の宮廷楽長と宮廷作曲家の作品を並べました。すなわち、ロイター、ガスマン、ヴァーゲンザイルです。

クライマックスは、31日(木)。この日は、モーツァルトが1789年に行ったライプツィヒ旅行を追いかけるという設定のもと、当地で聴いた曲、作曲した曲、演奏したであろう曲を中心に構成しました。ヴォルフ先生の近著でモーツァルトの足跡がかなり綿密にたどられているので、参考にしました。

最初に、モーツァルトをトーマス学校で迎えた老カントル、ドーレスのモテットを1曲。以前別の曲を使ったことがあり、ルター派教会音楽の精神性を受け継ぐ作風に強い印象を受けていたのですが、CDを見直してみると、ドイツ・バッハ・ヴォカリステンの指揮者は、いずみホールのオルガン作品全曲シリーズの冒頭を飾ったヴァインベルガーさんなんですね。心のこもった、とてもいい演奏です。そこで、モーツァルトがドーレスの指揮で聴いたというバッハのモテット第3番も、ヴァインベルガーの演奏で揃えました。

そのあとは、古楽様式を踏まえたモーツァルトの作品を3つ。幻想曲ハ短調、小ジーグト長調、幻想曲ヘ短調(←自動オルガン用)です。フォルテピアノ(インマゼール)やオルガン(コルティ)で聴くと、モーツァルトの音楽も番組に違和感はありません。よろしくお願いします。

カレーライスもまた良し2013年01月14日 21時36分40秒

広尾でワインを「ヤケ買い」した先週火曜日まで、話が戻ります。

「ヤケ買い」には、「ヤケ食い」がよく似合います(14時で、まだ昼食前)。しかしどうせ食べるならいいお店を見つけたい、時間はゆっくりあるのだから、と思いました。モットーの「転んでもただでは起きない」を実践するためでもあります。

そこで、広尾から明治通り沿いに、渋谷まで歩いてみることにしました。食べ物屋を吟味しながらです。かなりの道のりを歩いて渋谷に近づいた頃、ありましたね、ピンとくるお店が。「チリチリ」というカレー屋さん。自然派インド流のヘルシーなカレーという触れ込みです。私は「じゃがいもマサラカレー」というのを注文しました。

さっぱりして香ばしい、私好みのカレーです。昔大阪で食べた(今はない)「パンジャブ・カレー」というのに近いかな。最近、カレーは絶対にナンで、と思うようになっていたのですが、ライスに合うカレーもいいなあ、と見直しました。

気がつくと、渋谷車庫というバス停のある周辺にはいくつもの本場のカレー屋があり、その他にも、魅力的なお店が軒を連ねています。飲食店の集中するところはいくつもありますが、自分好みのお店が集まっていると思えるところは少ない。そこで、来られるときに通おう!と思い立ちました。それから渋谷へと歩きましたが、その間にも、寄りたいお店がいくつもありました。渋谷駅から南の方角(環状線内側)、いいですよ。

1日おいて、木曜日(11日)。NHKの録音を終えて、ふたたび「チリチリ」を訪れました。半端な時間なのにどんどんお客の入ってくる、人気店です。道中観察して、渋谷駅南口から来るとかなりあるが、埼京線の渋谷駅からなら近いことを認識。新宿から一駅です。

喜多方ラーメンが好きな私ですが、「小法師」というお店が出している「青唐うま塩ラーメン」というメニューに、目が吸い付けられました。翌日のNHKは14時からなので、録音の前に来てみようと決定。前置きが長くなりましたが、ここで起こった出来事については、次話をどうぞ。

〔付記〕カレーライスというのは、上にかけた形で出てくるものを言うような気もしてきました。「チリチリ」はかけて食べる方式ですから、タイトルは不正確かもしれません。

ラーメン店にて2013年01月15日 23時03分01秒

12日、金曜日。14時から、「古楽の楽しみ」後半の録音です。支度して家を出ると、外出中の妻がちょうと帰宅。「ハンカチ持った?」とチェックが入りました。忘れていたので取りに戻り、危険を1つ回避。国立駅で『週刊文春』を買い、JRに乗りました。買わなければ良かった。

埼京線の渋谷ホームで降り、前日偵察していた「小法師」へ。隅のカウンターに座りましたが、オール相席でどんどんふさがる人気店です。お目当ての「青唐うま塩ラーメン」が、次々に注文されている。喜多方特有の麺と青唐辛子の辛味がマッチして、なかなかの味でした。

もう時間が迫っていましたので急いで食べ、立ち上がりポケットに手をやって驚愕。財布が入っていないのです。胸ポケットは真っ平らの状態で、私は相当青ざめたと思います。

じつはときどきこれをやるのですが、鞄にたいていは謝礼の袋などを放り込んでおり、そこから支払って切り抜ける。しかしこの日の場合、学会の打ち上げで鞄の紙幣を使い切ったことを自覚していたのです。鞄を預けて下ろしに行こうか、とも思いましたが、カード類もすべて財布の中です。

小銭はいつも、ポケットに入れている。そこで血眼で小銭を数えました。計、540円。ラーメンは760円です。クソッ、『週刊文春』がたたった。初めて来たお店で身分を証明するものもないのでは、どんな恥をかくかわかりません。平身低頭、押し問答、いろいろ考えられますが、そんなことをしていたら、録音が始まってしまう。進退窮まってしまいました。

一縷の望みを託して、傍目も気にせず、鞄の中をしらみつぶし。そうしたら、ある封筒に、須坂で本を売っていただいた2000円が入っていたのです。天の助け!支払いを堂々と済ませた私は、走るように、NHKへ向かったのでした。

いや~危なかった、と言ってスタジオ入りした私に、アシスタントの方々が「また何か?」という表情で、嬉しそうな顔を向けます。私は「ブログに書くから」と、説明を拒否。音楽に心を集中させていると、このように、日常のことが行き届きません。