ゲーム昨今 ― 2009年01月23日 23時28分18秒
先日、声楽の学生たちと、打ち上げで飲んでいたときのことです。先生はどんな気晴らしをするのですか、と尋ねた学生(テノール)がいましたので、パソコン・ゲームだ、と答えました。すると件の学生は驚愕の表情を浮かべ、先生がゲームをするのですか、とても信じられない、との由。だったら何をしているのか、と問うたところ、音楽(の研究)ばかりしていると思った、との答でした。
こう言ったのは、ドン・バジーリオを巧みに歌う洞察力のある学生なので、こちらが逆にびっくりしました。先生も普通の人間だということを、学生はそんなにわからないものだろうか。首をひねった私は自分の学生時代を思い起こそうとしましたが、記憶が戻ってきません。ゲームをやっているなどと、あまり言わないほうがいいんでしょうかね。
PCゲーム、最近不作のような気がします。やるゲームがなくなったものですから、じつに久しぶりに、国産のRPGを遊んでみました。「ツヴァイ2」というゲームです。私はアメリカのコワモテRPGが好きなので、甘口に味付けされたアニメ風ゲームはどうも苦手。少しやっているうちに、操作性の工夫された、よくできたゲームだということはわかりましたが、どうも照準は10代の男女のようで、半ばを過ぎたところで根気を失いました。売り場に行っては、そのまま帰ってくる日が続いています。
悪用する動物 ― 2008年11月17日 23時51分51秒
たくさんの貴重な書き込み、ありがとうございます。なるほと、司令塔をつぶして迷惑メール激減ですか。皆さんも、迷惑メールから解放されて快適でいらっしゃることでしょう。最近は、ネットの問題が、ニュースでもひんぱんに採り上げられますね。種を売っているとか、人を轢いたら逃げた方が得だと書いてあるとか。本当に人間は、悪用する動物です。
美学の入門書というと、佐々木健一さんの『美学への招待』(中公新書)、今道友信先生の『美について』(講談社現代新書)を挙げてきました。ところが最近、超入門書というべき本が出版されました。『爆笑問題のニッポンの教養』というシリーズに、佐々木健一さんの『人類の希望は美美美』という本が加わったのです。
インタビュー形式の本文にコラムを配したような形で書かれていますが、軽い外見の中に、深い内容が含まれています。「人間にとって『美』とは何でしょうか。私は、人間の精神には限界があるのだと教えてくれる現象が、美しさではないかと考えています」と始まる講義の格調の高さは、さすがに佐々木さん。この命題に、私はまったく同感です。
しかし、それなら美を生活の、また社会の原理として確立すればよいかというと、それもまたむずかしい問題ですよね。先日話題にしたトロイア戦争が物語るのは、美がいかに人間に災いをもたらすかということです。美もまた、悪用できるというか、人間の対し方ひとつで、災いの源泉になる。明日の音楽美学概論では、そのあたりの関係について考えてみようと思います。
新フィルター ― 2008年11月15日 21時28分47秒
最近ますます増加していた、迷惑メール。とくにロシア語の跋扈が目に余る状況になっていました。フィルターをすりぬける技術がこう進んでは対策も追いつかないなあ、と思っていた矢先。迷惑メールがパタッと来なくなったのです。どうやら、ASAHI-netの新フィルターが、威力を発揮しているようです。
プロバイダーのフィルターに頼って大事なメールを取り逃がした経緯については、すでに書きました。以来不安なので、フィルターで落とされたメールをざっとチェックする作業は、折に触れて行ってきました。ところが今度は、プロバイダーのボックスからも、迷惑メールがほとんど姿を消しているのです。
ウルトラCの方策が見つかったのならばよいのですが、あまりにも劇的に変わったので、大事なメールが地獄に道連れとなっているのではないかと心配です。私にメールをくださる方、トラブルも考えられますから、注意していてくださいね。
録音、不便では? ― 2008年11月08日 21時52分43秒
いろいろな事が比較にならぬほど便利になった、現在。私もパソコンを中心に、その便利を享受しています。しかしひとつだけ、すごく不便になったと思うことがある。それは、録音です。
授業などで、部分的に音を聴かせたいことがあります。今は楽譜を映写することもあるので、そこだけ、音を出したい。昔なら、レコードからカセットに録音して、簡単に教材を作れました。しかし今はCDにしなくてはならないので、面倒ではありませんか?皆さん、どうしておられるのでしょう。「カセット並み」に簡単な方法があれば、教えてください。
オンライン・ストレージ ― 2008年10月14日 23時43分19秒
何でも、ネット上でできる時代になってきました。ファイルを共有したり、アプリケーション・ソフトを使ったり・・。オンライン・ストレージのサービスも急速に拡大されているようです。
私はもう長いこと、ジャストシステムの「インターネットディスク」を使っています。私の場合、自宅のパソコンと研究室のパソコンで大量の情報を共有する必要があり、旅行先にもっていくノートパソコンからも、それを参照できると便利。そのため、ネット上の空間に大量のファイルを置いておけるオンライン・ストレージは、なくてはならないツールになっています。そこでインターネットディスクの容量を次第に増大して、今日に至りました。
ところが、ギガ単位を無料で提供するサービスが、たくさん出てきたというじゃありませんか。そこで、まさお君の推薦により、Dropboxというのを試してみました。これがすごい。2GBまで無料で、操作が簡単。こんなものがなぜ無料で提供できるのか、不思議でなりません。
ジャストシステムのユーザーとして不用意に書きたくはないのですが、インターネットディスクの問題点は、有料ということ以上に、アップロード、ダウンロードに時間がかかることでした。容量が大きくなるほど、そうなります。それがDropboxだと、バックグラウンドで瞬時に同期してしまう。新たに立ち上げたとたんに最新情報を共有でき、自宅と職場の両方で更新してしまった、ということも起こりません。どうやらこちらにシフトしそうな流れですが、一長一短、あるのかもしれません。ご意見のある方、お願いします。
いらっしゃいませ~ ― 2008年08月22日 22時51分50秒
今日は『モーツァルト=翼を得た時間』の校正と追加原稿を渡した後、立川のビックカメラを訪れました。なにしろパソコンフリークですから、ひところはほぼ連日、この店を訪れていました。
立川のビックは、1Fがパソコンのハード、2Fがソフトとなっていました。したがっていつも、エスカレーターで上るのがならいでした。ところが先日来ソフト売り場がB1になり、面積も狭くなった。今日行ってみると、エスカレーターに乗る人はほとんど上に行ってしまい、下に降りる人はほとんどいません。売り場が閑散としているのは、いまこの世界が直面している問題そのものでしょうか。昔なら、買いたいソフトが目白押しだったのに、今はそうではありませんから。
ところで、この店に来るたびに、気になっていることがあります。店員の方が「いらっしゃいませ」と言うときに、ませ~(⤴)と最後がきゅっと上がるのです。ソード(四度)ぐらいの人もいるが、ソーレ(五度)ぐらいまで上がる人もいる。これって、なぜなんだろう。誰か名調子の人がいて、みんながまねをしたんでしょうか。それとも、上げると売り上げも上がるという判断があって、店の方針としているのでしょうか。
こういうことって、一度気になり始めると、とても気になります(笑)。そこで提案。みんなが後ろを上げると耳につきますから、後ろを下げる店員を、半分作ったらどうでしょう。そうしたら店には「いらっしゃいませ~」(⤴)と「いらっしゃいませ~」(⤵)が混ざり合い、変化に富んできます。音階をつける人も出てくるかもしれませんし、声楽科の学生が続々アルバイトに雇われる、という事態も生じるかもしれません。朝の開店時には、店を挙げての大合唱。ま、商売にプラスするかどうかはわかりませんが・・。
全部マメにチェック? ― 2008年08月12日 23時32分58秒
通行人さんからアドバイスをいただきました。
まあそれが正論なんでしょうが、毎日300通から400通あるメールをひとつずつ対処するのは大変です。妙な迷惑メールを自分の目で判定するのも、結構しんどい作業です。
アドバイスの要点は、別のアドレスを新設し、それを仕事用として周知しなさい、ということですよね。でも長く使っているアドレスには仕事のメールが来続けるだろうから、やっぱり全メールチェックは欠かせない、ということになりますよね。
ミスをゼロにするために「手抜きは厳禁」ということにするか、効率に配慮して、ごくまれな失敗は誤差の内と考えるか。皆さんはどうお考えでしょうか。
メールはこわい ― 2008年08月11日 23時12分47秒
久しぶりのメールネタです。大失敗をしました。
メール好き、電話嫌いの私は、仕事のお願いや打ち合わせを、すべてメールでやっています。後に残り、いつでも参照できるのが、利点のひとつ。紙にメモし、見つからなくなる、といったことがありません。
押し寄せる迷惑メールの中にそれが埋もれてしまう危険については、以前書きました。その要点をまとめておくと、私はASAHI-netのアドレスへのメールをShurikenで受け、それをG-Mailに転送しています。フィルターをすり抜ける迷惑メールは、外出時に携帯電話で、シコシコと手導削除。それでまあ間違いはないだろう、と思っていました。
そこで油断し、コメントにいただいたご教示でいったんストップしたASAHI-netのフィルターを、復活させた。1週間残るサーバーの迷惑メール専用フォルダー(←音引きをいちいち付けている)も、見に行かなくなっていました。そうしたら、次のようなことが起こったのです。
ある名のある若手アーチストに私のコンサートに出演していただこうと、マネージャーの方とご相談していました。2度やりとりし、調整しているのでお待ちください、ということで、待っていた。そうしたら待てども待てども連絡がなく、決定の期限が来ました。そこで私はもう取り下げる、放置されて心外だ、というニュアンスを含むメールを送ったのです。一応、メール事故がなかったとすれば、という前提はつけましたが・・。
するとすぐお返事をいただき、了解のメールを3週間も前にいただいていたことが判明しました(汗)。虫のいいお願いでもあったので、私は大恐縮。普通にやりとりできていたアドレスなのに、内容のちょっとした違いではねられてしまうことが、あるのですね。よりによってそれが、一番大事なメールで起こりました。
そんなわけで、急遽お願いした代替企画を取り下げることになり、ここでも、あちこちにご迷惑をおかけすることになってしまいました。これからは、毎週必ず、プロバイダのストックを確認することにします。皆様もお気をつけください。
一足お先に ― 2008年07月30日 00時06分41秒
携帯を変えました。ひひひ。
買い換えるごとに機能がぐっと上がる、という楽しさは、昔ワープロ専用機やパソコンでいつも味わって、最近忘れかかっていたものでした。しかし値段も上がっていますね。電車の中などで見ると、若い人たちが使っているのは新鋭機種ばかりです。みんな相当投資しているんですね。
今回初めて、シャープの機種を買いました。頭にSHがつくのがそれです。私は携帯電話をパソコンの代用として使うことが多いので、液晶が90°回転するところにホレました。ネットを見るとき、全然違います。さあ、迷惑メールの削除、がんばろう。
今日はパリ・オペラの公演で、バルトークとヤナーチェクを観てきました。感想は新聞に書きます。今週は、なんと5つのコンサートを覗く予定です。明日はいずみホールで、東京カルテットのベートーヴェンです。
夜中のメール ― 2008年06月20日 23時47分53秒
いくら言ってもわかってもらえないこと、というのがありまして。
私のところには、学生さんからよくメールが入ります。指導の時間相談とか、質問とか。その中に、「夜分遅く失礼します」「夜遅く申し訳ありません」というのが、結構ある。私はそのたびに、「君ね、E-Mailはいつでも読めるのがいいとこなの。夜分遅く失礼は必要ないの」、と言い含めていました。
それでも、似たようなメールが次々とやってくる。私はその都度、切歯扼腕です。今日図書館で学生に会ったら、「昨日10時過ぎに、遅くて失礼かと思ったのですが、メールしました」と言うではないですか(←届いていない)。私は天を仰ぎ、慨嘆しながら、「君ね、メールはいつ出しても関係ないの。電話掛けているんじゃないんだから」と申しました。すると学生が曰く、自分の携帯はメールが来ると音が鳴るように設定しているので、ご迷惑だと思った、とのこと。
そういうことなんですね。知りませんでした。
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