カウントダウン18--セミナー第2回2009年05月27日 23時30分38秒

今日から、《マタイ受難曲》初日に向かってのカウントダウンを始めます。話題はいろいろになるでしょうが・・。

今日は、初演の場である「杜のホールはしもと」の視聴覚室で、2回用意されたセミナーの第2回がありました。日本側の演奏者たちがリーダーの大塚直哉さん以下出演しましたので、早々とキャンセル待ちとなる盛況でした。

流れは、次のようなものでした。まず演奏のコンセプトについて、私があらためて解説。次いで、4人の歌い手(小島芙美子、坂上賀奈子、中嶋克彦、小藤洋平)によって、〈受難コラール〉の4度の出現を比較。コラールは、第1グループと第2グループが合体して歌う部分です。

休憩後は4人のアリア(すなわち第2グループ担当の曲)を聴き、そのあとは壇上に並んだ演奏者たちと一緒に、客席と質疑応答をしました。演奏者の方々に話が集中することを予期していたら、次々と出る質問は作品の核心に触れたものばかりで、私がほとんど応対。やはり、セミナーにいらっしゃる方は違いますね。それでいて、演奏を好意的に聴いてくださっているのが嬉しいところです。

今回の公演では、バッハのパート譜に従って、ユダ+祭司長1に1人、ペトロ+カイアファ+ピラト+祭司長2に1人、専用のバス歌手を立てます。担当してくれる千葉祐也君、狩野賢一君と今日初めて練習しましたが、闘志盛んで、なかなかの出来映え。セミナーにも華を添えてくれました(華じゃないと思うが、まあ華としておきましょう)。これおをよい機会として、盛り上がっていきたいと思います。ありがとうございました。

コメント

_ ドン・アルフォンソ ― 2009年05月29日 01時22分59秒

半導体の世界的権威の西沢潤一東北大学名誉教授が日経新聞の「こころの玉手箱」の3回目(5月21日付)で、1950年代から音楽を聴きはじめ、2000枚を超えるレコードを集め、「この中で一番を選ぶとすれば、クルト・トーマス指揮のバッハの《マタイ受難曲》だ」と書かれ、「マタイ受難曲はバッハの最高傑作の一つといわれる。いくつか演奏を聴いた中で、クルト・トーマスの指揮に最も心を打たれた。・・・演奏はとても地味だが、そこがいい」と感想を添えていました。

先生のご感想はどうだろうかと、さっそく「マタイ受難曲」を引っ張り出して調べましたが、どういうわけか見つかりません。いつか機会がありましたら、ご感想を紹介いただければ幸いです。

_ I教授 ― 2009年05月29日 23時17分34秒

トーマスのは、出会ったことがないですね。カンタータやモテットは、いくつも持ってますが・・。どこかで探したいと思います。

_ ドン・アルフォンソ ― 2009年06月02日 08時54分10秒

日経に《マタイ》のジャケット写真が載りましたが、そのジャケットとまったく同じでトーマスの《ロ短調ミサ》が手元にあり、早速聴いてみました。なるほど地味ないい演奏でした。

フランクフルト東方三博士教会合唱団とコレギウム・ムジクム・オーケストラの演奏で、おそらく50年代の録音のようです(英ロンドン・オワゾリールレーベル、バラ3枚組)。《マタイ》もこのメンバーかもしれません。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック