人ごとですが2009年08月31日 23時56分55秒

選挙、台風。大嵐が同時に来たような昨日今日でした。私が選挙好きなのは、悲喜こもごもの報道を通じて、人間の生の姿を見ることができるように思うからです。当選と落選、このぐらい明暗がはっきりしているものはなく、候補者が全身で、その違いをあらわしています。

私にとってはまったく人ごとの世界ですが、過去にクラシック音楽の領域から政界に挑戦した人が、いないわけではありません。しかし、生きるも死ぬも他人の投票次第、という世界って、どうなんでしょう。思えばわれわれの世界も、最終的には他人の評価だということなのかもしれませんが、基本的には、自分の勉強をコツコツ積み重ねるやり方が可能です。自分の名前を書いてもらうために「お願いします」「助けてください」と叫ぶ行動は、とても縁遠く感じられるのです。

よく考えてみると、選挙というのは、大学にもあるわけですよね。私はほとんど興味がありませんが、興味をもつと、深入りしてしまうものなのかもしれません。それにしても、過去には予見できなかったことがどんどん起こりますね。歴史の流れに、感慨を憶える選挙ではありました。5年後、10年後は、いったいどうなっているのでしょうか。

コメント

_ はかせ ― 2009年09月01日 08時46分26秒

>過去にクラシック音楽の領域から政界に挑戦した人が、いないわけではありません。

思い出すのはピアニストのパデレフスキーです。ポーランドの大統領でしたっけ?「The art of Piano」とかいうDVDを見ると彼は美男で女性に人気があったようですね。政治家にとっても演奏家にとっても重要な要素なのでしょう。

_ 山田実 ― 2009年09月01日 10時36分36秒

超ご多忙な先生が、毎日このような書き込みをなさっていることに頭の下がる思いです。先生のご講演は度々拝聴し、ご本も「マタイ受難曲」はじめ沢山読ませて戴きました。「教授の談話室」も楽しく読ませて戴いております。
今般、拙訳マタイ受難曲が日本キリスト教団出版局から出版され、9月13日に記念コンサートをさせて戴くことになりました。先生のマタイ受難曲のコメントなど、素晴らしいご意見に感服するばかりです。リフキン方式も参考にさせて戴いております。
今回は予算の関連から、イエスを歌う歌手を特定出来ず、非常に心残りなのですが、アリアと同一人となりましたが、歌う位置を変えるなど、工夫はしております。
勝手ながら楽譜とご招待券を送らせていただきますので生徒さん方にご紹介戴ければ幸甚に存じます。
 山田実           
 桜美林大学名誉教授
 元「礼拝と音楽」「教会賛美歌」編集委員

_ I教授 ― 2009年09月01日 22時37分53秒

ご丁寧な書き込みをいただき恐縮です。『礼拝と音楽』には私もお世話になりましたが、ひとつ質問があります。1996年頃「生きなさい、死になさい、ここに憩いなさい--バッハにおける目覚めの考察」という文章を書き、今度出る本に収録するのですが、どこに書いたか、わからなくなってしまっています。文体を見ると、しっかりしたところのためであることは確かなので、キリスト教関係の雑誌ではないかと思うのですが、ご存じありますでしょうか。
ご出版は日本語で歌える《マタイ受難曲》でしょうか。ご成功をお祈りいたします。

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