最後は確率か2013年05月08日 07時32分37秒

好天が続いていますね。5日(日)、松本へ出かけた日も、年に数えるほどしかないような、極上の天気でした。

野は新緑、花が咲き乱れているばかりではありません。アルプスが新雪をまとって、輝いている。笹子トンネルを抜けたところで左側の車窓に広がる南アルプスが真っ白なのに驚き、甲府から茅野にかけて至近距離で見られる鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳の偉容に見とれました。松本に着いても、雪の北アルプスがすべて姿をあらわしていて、壮観なのです。

観光客であふれる縄手通りで食べたカレーが大当たり。このあたりから、心配になってきました。そもそも就寝時に朗報があり、車中読んだ新聞に嬉しい記事があるなど、この日はいいことが続きすぎていました。これだと、講演がうまくいかないとか、機械が故障するとか、演壇から転げ落ちるとか、必ず何かあるのですね。

ところがこの日は何もなく順調で、夜はワインに舌鼓。同席した旧友に「ツキ過ぎ」の不安を洩らしたところ、彼がのたまうには、「ツイている時には嵩にかかっていくべきだ」と。ツイている時ほど悲観的になる私とは逆の人生観です。

それもありかな、という気持ちも、じつはちょっと動きました。なぜなら、勝負師と呼ばれる人たちはみなツキを上手に使い、確率を度外視して成功を引き寄せるからです。よろず確率重視の私は、麻雀で小心翼々とピンフばかり作っては、勝負師派の人たちに圧倒されていました。

そう思っていたら、いましたね、確率重視の人が。連敗中の広島、野村監督です。無死一・二塁で、打ちまくっている四番の広瀬にバント(失敗)。昨日も似たようなシチュエーションで、堂林にバント(失敗)。かといってすべてを確率重視で徹底しているかというとそうではなく、押せ押せのところで、とたんに確率重視になる。応援ブログで歯ぎしりしている人たちの気持ちがわかります。なんとカープ、横浜DeNAに連敗(計五連敗)。どうやら、中日と最下位争いになりそうです。

銀座線2013年04月29日 23時12分34秒

今日は、久しぶりの在宅日。月曜日ですが休日ですから、野球をやっています。私は広島ファンなので勝ったり負けたり。しかし浮き沈みの激しい球団も、どうやらあるようです。

浮き沈みは、去年にもありました。4月にぐっと沈んでいた球団が、徐々に勝ち始め、最後に優勝したのです。あたかも地下鉄銀座線が、地上に出て坂を登り、渋谷駅に到着したような上昇ぶりです。

同じチームが、今年はぐっと浮いているらしいのですね。渋谷駅の3Fぐらいに高いところから、スタートしたようです。となると、これから地下にもぐっていくことになるのか、どうなのか。常連としていつも勢いのあるコメントを寄せてくださる方に伺いたいと思っているうち、今日の中日戦になりました。

落合さんの築き上げた王国がもろくも崩れてしまった、ドラゴンズ。情けないですね。でもなんとかがんばって欲しいと思っていたら、先発の中田がつるべ打ち。1回表で、4失点です。こりゃとても歯が立たん、完全に今年の象徴のような試合だと思って、応援を諦めました。勢いのあるコメント氏も、きっと同様に思われたことでしょう。

ところが。その後は中日が一方的に打ちまくり、ついに逆転して、圧勝してしまったのです、ご承知の通り。キツネにつままれたような気がしますが、ツキの法則からすれば、こんなものかもしれません。問題は、この試合が本当に、今年を象徴するものであるのかどうか、ということです。勢いのあるコメントを、ぜひお待ちしています。

一応野球の話2013年04月17日 07時51分41秒

シーズンが始まっているのに何も書かないのは変ですので、一応。

去年決めた「広島ファン」というのを今年も継続しています。CSでだいたいの試合は見られるのですが、広島東洋カープの試合にチャンネルと合わせ、おりおり他の試合の様子を見る、という形に定着してきました。

若手の多い、いいチームだと申し上げておきます。でも詰めが甘いというか、隙が多いというか、見ていて切歯扼腕の状況になることも確か。昨日の試合もその1つです。まあ、気長に応援していきます。

ひとつだけ、陣容からして飛び抜けたチームがあるわけですよね。これだけ集まれば、勝つでしょう、それは。ドラフトを拒否して入団し大活躍、なんていうのは一番歓迎できないので、日本でも完全ウェーバー制のドラフトを実施して欲しいと思います。

土曜日の「らららクラシック」に、ちらりと出演します。パッヘルベルの《カノン》をめぐる番組ですが、担当の方がものすごく勉強しておられたので、面白い番組になっているのではないかと思います。

巨中戦素人談義2012年10月22日 12時41分32秒

中日の善戦で、クライマックス・シリーズが盛り上がっていますね。でも昨日、第5戦の戦いは、素人目にもまずかったような。阿佐田哲也さん直伝の「ツキの理論」で考えてみたいと思います。

8回裏。4番阿部、5番高橋と左打者の続く巨人のチャンスで中日は左腕の高橋(若手)を投入し、結局2死満塁となって、村田を迎えました。村田は右打者で、しかも高橋に過去5打数4安打。当然右投手に代わると思ったら、権藤コーチは高橋に続投させたのです。私は、とうてい考えられない采配だが、よほど深い考えがあるのだろうか、と思って見ていました。

結局右翼手の美技で事なきを得たのですが、ここで私は、阿佐田さんの教えをありありと思い出したわけです。麻雀で相手がリーチをかけてきた場合、危険牌を切ってそれが通り、「ああ良かった」というのは運が良かったのではない。それは貴重な運を使っているのだ、と。つまり中日は右の力のある投手に手堅く継投すべきで、結果オーライの続投は、貴重なツキを消費したことになる、というのです。

9回表はその高橋からで、代打。なーんだ、それか。9回裏の岩瀬の登板も、理解できませんでしたね。やはり緊迫した大勝負では最善を尽くすべきで、そうして初めて、フォルトゥーナを味方にすることができます。試合後権藤コーチと高木監督がケンカをしたそうですが、命令系統は一本化するのが当然ではないでしょうか。ともあれ、最終戦を楽しみたいと思います。

巨人をたたえる2012年09月26日 22時44分32秒

パ・リーグのペナントレースが、佳境に入っています。パ・リーグは好きなチームが多く、日本ハム、西武、ロッテ、オリックスは同じぐらい好きなので、応援に困ってしまいます。一応西武に絞ろうかと思っていますが、当初経験不足を指摘されていた日本ハム・栗山監督の手腕はたいしたものですね。ハムも、本当にいいチームだと思います。

え、セ・リーグの話をしろ、とおっしゃるんですか?CSの603チャンネルで応援していた広島東洋カープ、去年に続き、竜頭蛇尾の結末になりました。渋谷の地下鉄のごとき急下降で、ブログは、首脳陣批判の大合唱。たしかに私から見ても、硬直した采配に思えます。まあ、2割そこそこのバッターが大半を占めているのでは、ゼロが並ぶのも仕方がないでしょう。そして、つないでいかなくてはならない小粒なチームなら、守備はぜったいよくなくちゃ。12球団ダントツのエラーというのでは、話になりません。

そこへ行くと、豪打の阿部を筆頭に、巨人はすばらしい!広島では、まったく歯が立ちません(今日は勝ちましたが)。ソフトバンクから取ってきた2人の投手も、大活躍でしたね。杉内が「本当に巨人に来てよかった」と言っているのを聞くと、その喜びはいかばかりか、と思います。巨人ファンの方々、おめでとうございます(一応言っておかないと)。

テレビ画面には高揚した原監督の表情が、ひんぱんに映し出されます。ぎらぎらした感じが出てきたように思えるのは、気のせいでしょうか。極力見ないようにしていても、逃げ切れないのが昨今です。

所詮勝負は、他力本願(←本来は誤用)。選挙も面白いが、その意味では同じです。怨念や感情で投票する人が永田町には多いのだと解説されていました。でもそれは、一般の人も同じではないでしょうか。私も、政策の重要性はもちろん認識しながらも、5人の中でこの人だけはいやだな、とか思いつつ見ていましたので。今日は谷垣さんが輝いて見えました。最後のスピーチ、すばらしかったです。

人並みに2012年08月10日 23時35分08秒

私と話す多くの方が、切歯扼腕の表情をするとき。それは、私が「サッカーは興味がありません!」と断言するときです。別にいいでしょう、世間に迎合しなくても。私は野球路線で、アンチ巨人。広島東洋カープを応援しています。

・・・と言い続けて来たのですが、見てしまったんですよね、昨日、午前3時からの女子サッカー実況中継を。魔が差しました(汗)。当初はバレーと交互に見て、バレー終了後は、女子サッカーに集中。いやもう、実に面白かった。はらはらドキドキの連続で、見終わったのが6時近く。それでも興奮してしまっていて、全然眠くありません。せっかく平常になった時差が、また戻ってしまいました。でも徹夜の方、たくさんいらっしゃったのでしょうね。

日本チームで知っているのが数人。アメリカ・チームは一人も知りませんでしたが、見栄えのする人が揃っていて、びっくりしました。プレーもルックスも際立っていたゴールキーパー、調べてみるとスーパースターなんですね。昔「ナポレオン・ソロ」というテレビ番組を見ていたことを思い出しました(ロバート・ヴォーン主演)。関係ないか。それにしても、じつに見応えのある試合で、なでしこもたいした善戦でした。

多くの競技を、なんとなく見ています。いいなあと思うのは、リレー競技などに示される、スポーツマン相互の爽やかさ。私はスポーツまったくダメで、内面領域中心に過ごしてきましたので、アスリートたちの純粋でまっすぐな心には、感銘を受けます。それと私は、自分を鍛え、全力を尽くしている人の姿を見るのが好き。そこに感動の原点があるのは、スポーツも音楽も、まったく同様です。

カープ応援します2012年07月09日 23時52分05秒

過日、今年は広島東洋カープの応援で行く、と宣言しました。その後ますますその気持ちが強まり、今やはっきり、カープ・ファンであることを自覚するに至りました。再度、宣言させていただきます。

私はCSを入れているので、どの試合も、見ることができます。でも最近は、カープの試合をもっぱら見て、巨人の試合はサブに確認する、という程度。カープ、本当にいいチームなんですよ。育ち盛りの若手が多く、はつらつとプレーしています。加えて、ファンが温かい。ブログ村を常時読みに行くようになりましたが、皆さん結果に一喜一憂しながらも、とても純朴な雰囲気で書いておられるのです。

たとえば、外国人選手に対して。最近のルイス投手とか、かつてのライトル外野手とか、カープは伝統的にいい外国人を取ってきて、彼らがチームを支えます。去年のバリントン、サファテ両投手の活躍は、すばらしいものでした。今年、この2人は結構打たれているのですが、それでもファンの方々はキレず、これだけの選手が広島に来てくれたことが嬉しい、なかなか援護できずにいるが、ぜひこれからも広島でがんばってほしい、という姿勢なのです。これって、どのチームにもあることではないような気がします。

広島愛を育てていたところへ、巨人ファンの友人からメール。さぞかし嵩にかかってくるのだろうと思ったら、そうではないのですね。その方は野球の応援に疲れ、努力の甲斐あってやっと抜け出すことができた、とおっしゃるのです。

文面によりますと、仮に6割勝って優勝したとしても、自分は4割の負けを我慢することができない。それは地獄の苦しみだ、というのです。そこで情報を遮断し、テレビはもちろん、コンビニでもキオスクでもスポーツ新聞の見出しを見ないようにするところまで努力して、気持ちの平静を得られたそうです。さらに、「今年は広島」という応援の仕方など信じられない、来年は「今年はDeNA」でもいいのか、とおっしゃいます。

じつはほぼ同じことを、別の方からも聞いたことがあるのです。その方は、テレビをつけていても、相手チームの攻撃は、恐ろしくて見ていられない、とか。それを一般化しますと、熱烈な巨人ファンの方は敗戦を許容できず、そのぐらいなら野球を離れる、ということなる。これって、他のチームのファンにはあり得ない特性ではないでしょうか。たとえば阪神ファンは、まったく違いますよね(笑)。

巨大戦力でこれほど好調な今年でさえそういう心境であるとは、巨人ファンも辛いものだと思いました。明日から、巨人・広島戦です。不肖私、「来年はDeNA」とは絶対なりません(きっぱり)。巨人出身の監督には、巨人戦でのみ、がんばっていただきたいと思います。

その原因は?2012年04月22日 23時32分40秒

数日多忙だったものですから、今日は完全休養しました。そうなると、野球観戦をするわけですよね。今年はすでに書いたとおり広島カープを応援しています。広島の現在は、横浜と巨人に全勝、中日、ヤクルト、阪神に全敗という極端な結果だとか。今日の中日戦、最終回にサファテが打たれて負けるという、珍しい結末でした。4番の栗原が、1本でも打っていれば。

今年のセ・リーグは、つまらないと思っていたのです。なにしろ巨人が大物をかき集める大補強で、何を見ても、ぶっちぎりという事前予想。監督は与えられた戦力で戦わざるを得ないわけですから、原監督は本当に幸せだなあ、と思っていました。カネはいくらでも出す、という会長様もついておられます。

それでも5連敗、中畑さんのチームよりも下、というのはなぜなんでしょうか(真剣)。今日はヤクルト戦でしたが、小川監督に率いられたヤクルトの水際だった戦い方に比べると、個々の戦力は絶対上なのに、意外とあっけないのです。

巨人ファンの方はこの状況をどう見ておられるのかと思い、しばらく、ブログのはしごをしてしまいました。ともあれ不思議な状況。大いに観察してみたいと思います。

嵩に懸かって2011年07月07日 22時28分57秒

昔日の教養を失いつつある今の若い人たちですが、周辺の学生は誰も、「嵩に懸かる」(かさにかかる)という言葉の意味を知らないことを発見しました。こんなに味わいのある言葉を知らないなんて、もったいないですよ。

「嵩に懸かる性格だと言われているんです」「決していい性格ではございませんわね」という会話を交わしたのは、どのぐらい前だったでしょうか。お相手は、妙齢のご婦人でした。その後も「嵩に懸かる」性格を自称していますが、なんだ、学生たちは意味がわかっていなかったのか。傘にお金をかけている、なんていう意味ではないですよ。

用例が必要ですよね。ヤクルトサヨナラ勝ち、巨人を3タテ、という結果が出たばかりの今、「巨人はなぜ勝てないのでしょうかね」などとこの場に書くことを、「嵩に懸かる行為」と言うのです。敵を作るような気もするが、ひどい政治の現状に対してコメントするより、楽しさがありますよね。

テレビで見ていても、巨人の選手に覇気がなく、やる気が乏しいように見えてしまいます。去年の長野、今年の澤村のように抜きん出た選手が入ってくるのに、なぜなのでしょうか。こういう状態じゃアンチ巨人の方も張り合いがないでしょう、と言われますが、そうではありませんよ(きっぱり)。だって、こういう状態でますます元気になるのが、「嵩に懸かる」性格のわけですから。

今年は広島カープ2011年04月21日 22時33分10秒

ダヴィデヒデさんのコメントに刺激されたわけではありませんが、いつのまにか始まった野球の話題を。

巨人さえ負ければどこが勝ってもいい、というスタンスは、今年も不変です。今年は首脳の方々から暴論(「交流戦なくてもいいのか」など)も飛び出したようなので、ますます力を入れます。

とはいえ、一応応援球団を鮮明にしませんと、「アンチ巨人は巨人ファン」という意味不明の反論に、言質を与えることになります。さて、どこがいいか--いいのですね、広島カープが。

中継で広島の春季コーチを努めたという野茂英雄さんが、今年は優勝を望める、と断言しておられました。そう思ってみると、投手陣は先発もリリーフもよく揃っていますし、バッターも、梵、広瀬、丸ら、元気のいいのがたくさん。若手の勢いが、他のチームを圧倒しているようです。伝統的に「春男」が多いというのが、気がかりですが・・・。というわけで、今年はカープを応援することにしました(きっぱり)。パ・リーグは好きなチームが多いので、もう少し様子を見ます。分の悪いチームに、判官贔屓で行きます。

普通野球の話題は巨人が負けた日に提供するのですが、今日はあえて、勝った日に提供しました。意気込みをお汲み取りください。