いったい誰? ― 2009年05月19日 21時40分05秒
イタリアンの話題を公開することには、若干の躊躇がありました。なぜなら、その美味を私とともに味わった受益者が2人いるわけで、その人たちが「いったい誰?」という詮索の対象になってしまう流れが考えられたからです。私の周囲にはお腹を空かせた若い人たちがたくさんいますから、思わぬもめごとが起こらないともかぎりません。まあでも、詮索も面白いですね。30代と20代の男女ひとりずつ、というぐらいのヒントにとどめ、あとはご想像におまかせします。
こんな話をするのも、「いったい誰?」という思いを、私自身が抱いているからです。最近よく書き込んでくださる「首位巨人」さん。自他共に許す控え目なお人柄と洗練された対話術をお持ちの方です。じつは、その知性からして同業者ではないかと思え、近くのある人を疑いました。でもそうではないようです。離れたところにおられる方ですね、きっと。
今までは、この手の仕掛けはアンチ巨人が巨人ファンに対してするものと、相場が決まっていました。しかし今は、巨人ファンがアンチ巨人に仕掛ける時代になったようです。う~む。それにしても、今日ご訪問がないのは、なぜなのでしょうか。心からお待ちしているのですが・・・。
美男ぞろい ― 2008年11月09日 22時21分44秒
今年の日本シリーズは、すばらしかったですね。最後まで緊迫感のある試合が続き、本当に楽しめました。
西武の選手って、みんな顔がいいですねえ。若々しく、爽やか。片岡二塁手など、それほど有名ではないような気がしますが、球界を代表する名選手ですね。お金で集めなくても、ああいう選手が次々と育っている、というのはいいなあ。さあ、巨人が今年は誰をかき集めるか、見物になってきました。
三宅幸夫さんに別件でメールしたくてたまらないのですが、やめておきます。やはり会長たる者、学会の団結を優先しなくてはなりません。
大補強&先見の明 ― 2008年10月12日 23時41分23秒
やはり、私を巨人ファンだと思っておられる方がいたのですね(コメント参照)。でも皆さん。おおぐまさんのような、気品を売りにされる方がアンチ巨人だという事実を、よ~く噛みしめてください。アンチ巨人の人間は性格に問題がある、という、絶えず言われていることが事実に反することが、これでわかるはずです。
「アンチ巨人」というのは、よく分析すると、「アンチ巨人ファン」というべきかもしれません。それは、巨人が連覇を重ね、日本中の野球ファンが巨人を応援していた頃に形成されたメンタリティです。ですから、今の若い方は、ぴんとこない可能性がありますね。
優勝直後に、産経新聞に「金で買った優勝」という記事が載りました。まさに、私が考えていた通りのことが書かれていました。ヤクルトからエースのグライシンガーを取り、これが最多勝。四番のラミレスを取り、これがチーム三冠王。そして、弱くなったヤクルトに連戦連勝。また横浜からは守護神のクルーンを取り、これが最多セーブ。そして、弱くなった横浜に連戦連勝。狙い通りですが、それでもぎりぎりの優勝だったわけですから、優勝はまさに、この大補強のおかげだったことになります。「金はいくらでも出す」と豪語しておられた会長さんのお顔が目に浮かびます。巨人ファンの方は、強い味方がいていいですね。
毎日新聞には、こうした補強(強奪?)が、オリンピックを見据えての計画的なものであったと書かれていました。なるほど、阪神や中日がオリンピックで深手を負ったことを考えると、先見の明があったわけですね。巨人ファンの方、会長さんと並んで、星野さんにも感謝してくださいね。
『戦力外通告』という、角川の新書を読みました。クビになった選手たちの再挑戦や職場替えの姿、それを支える家族たちを綴ったノンフィクションで、面白く、時として感動的でした。こういう人たちが土台を築いて、野球界があることがよくわかりました。
王さんを惜しむ ― 2008年10月11日 22時17分33秒
「最近更新がないのは巨人にマジックが出たことと関係があるのですか」というコメントを書かれた方がおられます。これはまあ、一部当たっていますね。更新が途切れたのは、更新の時間(夜12時が期限)になると疲れてしまって翌日送りにしていたのが原因ですが、勇退された王監督のことを書こうと思ったら、その日に巨人・阪神戦があり、書きにくくなってしまったことがありました。
ブログを読まれる複数の方から言われたのは、私の書き方を見ると巨人ファンだとしか思えない、ということ。違うんだなあ(切歯扼腕)。深く悪意を潜めて巨人のことを書いているのですが、どうやら潜め方が深すぎて、善意に見えてしまうようです。私は小学校3年生からのアンチ巨人で、巨人さえ負ければどこが勝ってもいい(きっぱり)。その明快なスタンスで、野球ファンを続けてきました。・・・なんでよりによって今日、こんなことを書かなくちゃいけないの?
ですから私は、巨人の選手はすべて忌避し、敵視しております。その場合困るのが、応援していた他球団の選手が続々と、巨人に行ってしまうこと。でもそういう選手たちに×印を付けるのにも、ほとんど時間はかかりませんでした。清原も西武を離れた時点で、×にさせてもらいました。
その中で唯一の例外が、王さん。さまざまに報道される、また画面からも納得されるその高貴な人徳を敵視することができず、私は心からの尊敬をもって、時には感動さえ抱きながら、王さんを眺めていたのでした。
病気をされ、チームも連戦連敗となってしまっては、勇退もやむを得ませんね。でも、清原に対する「生まれ変わったら同じチームで」というコメントは、気になるなあ。自然に出た言葉なんでしょうけど・・・。
え、大逆転優勝についてのコメントを早く書け、とおっしゃるんですか?書きますよ、次回に、きっと。
オリンピックの感想--拒絶篇 ― 2008年08月29日 23時46分18秒
「最低」という言葉しか出てこない競技もありました。もちろん野球です。憤慨のあまりネットをあちこち見回ってみました。たくさんの批判、非難が書き込まれていました。普通なら、一方的な批判には不快感をもつものですが、今回は言われる側の傲慢度が大きいので、どんなものを読んでも、そのぐらい言って当然だ、と思ってしまいます。というわけで、私にも言わせてください。
大言壮語は、しない方がいいですね。私が最初に違和感を感じたのは、「このメンバーが日本の最強メンバーです」と見得を切ったあたりから。どう見ても最強とは思えなかったし、それだけに、選に漏れた選手はどう思うだろう、と余分な心配をしてしまいました。横浜の内川、楽天の岩隈みたいに、絶好調の選手がいましたからね。
負けられないとなれば、緊張を高め、万全の対策を練るのが兵法。それをしないで勝つのが当たり前というのでは、真剣に向かってくる相手に失礼ですし、野球の神様を怒らせます。
全体に、アマチュアを見くびる姿勢がありありで、初戦の審判への抗議の態度に、それがあらわれていました(←いちばん言いたいのはこの部分です)。アマチュアリズムというのは、審判を尊重し、その判定に従うことを前提にしています。かつて誤審に泣いた柔道の篠原選手も、「自分が弱かったから」で通し、審判批判はまったくしませんでした。これがスポーツマンシップじゃないでしょうか。プロが出るんだから審判もプロにしろ、とは・・・。
オリンピックはアマチュアが出るべきだというのは、裏に、プロはアマチュア精神を失っているから、という意味を含んでいますね、残念ですが、そう言われても仕方がないと思います。もちろん、日本の野球が色あせて見えるようになったことの問題も大きい。これだけ世間が失望しては、野球人気、視聴率の回復は望めません。
でも、助ける道も用意しておかなくては。星野さんのバックには読売の渡邉さんがついておられるようなので、一部に報道されているように来期巨人軍の監督になり、セ・リーグで、リベンジに挑戦していただけないでしょうか。
テキスト解釈 ― 2008年07月20日 16時23分25秒
研究では、さまざまな状況で、テキストの解釈を行うことになります。手紙とか、上申書とか、推薦文とか。やっかいなのは、文章の表面と、書き手の意図にしばしば食い違いがあることです。「おめでとう」という手紙が残っているとしても、書き手が本当に祝っているのか、単なる外交辞令なのか、それとも皮肉でさえあるのか、さまざまに考えられます。
なぜこう言うのかといいますと。私は前々回、「洞察力を讃える」というブログを書きました。巨人軍の補強の成功に関するものです。そうしたらある方から、「巨人ファンなのですね」という感想をいただき、考え込んでしまったのですね。そう思って読まれた方、どのくらいおられるのでしょうか。
ホームページの頃からご覧の方、また、このブログを最初から読んでおられる方は、私が筋金入りのアンチ巨人であることをご存じのはずです。巨人さえ負ければどこが勝ってもいい、という明瞭なポリシーで、日々どん欲に、野球とかかわっております。
その私が、息を吹き返した巨人軍の快進撃に直面し、その原点にかき集め補強があることに切歯扼腕の思いを抱きながら、言葉遣いに細心の注意を払いつつまとめたのが、「洞察力を讃える」という文章です。もちろん、善意ではありません。「せっかく原監督がおられるのに」というくだりなどは、その後起こったピンチでの上原起用のような采配を、どんどんやってほしい、という意味を込めて書いているのです。
まあ、あの文章は、二通りに読めると思います。私がアンチ巨人であることを知っていて読まれるのと、知らずに読まれるのとでは、受け取る意味も、読む面白さも、全然違ってしまうことでしょう。これって、ほとんど教材ですよね(笑)。
洞察力を讃える ― 2008年07月15日 23時11分18秒
巨人ファンの方から、最近野球の話題がない、というクレームをいただきました。そこで書くことにしたわけですが、今日書くのが適切かどうかわかりません(中日勝ち)。でも昼間から書くことに決めていましたので、書かせていただきます。
巨人軍、好調ですね。密かに慶賀の気持ちをもって、拝見していました。なぜなら、最近の連勝は、洞察力のたまものだと思うからです。すべては、補強の成功。その補強は、すぐれた洞察力、そして、並外れた経済力に裏付けられています。
これだけのすぐれた補強は、めったにお目にかかりません。グライシンガーが、先発で抑える。ラミレスが打ちまくる。クルーンが出てくると、相手チームはお手上げ。この3人を他チームから取ってくるという思い切った構想、それが成功するという読み(洞察力)、それを実現させる多大の金銭。本当にたいしたものです。
他の選手も活躍しているよ、とおっしゃるあなた。本当にそうでしょうか。BSなどでだいたい試合を見ていますが、ラミレスが逆転打を打ち、クルーンで逃げ切るという試合が、最近も、いくつかあったと思います。この2人、プラス、グライシンガーで勝っているわけです。せっかく原監督がおられるのに、采配を振るう余地がないようで、残念なことです。
昔、巨人が全盛期の頃、外国人を主軸にした横浜(当時大洋)に負けることがありました。そのとき、ファンだった友人は、「外国人の力で勝とうとするのは許せない」と言っていたものです。時代は変わり、ファンの方々の気持ちも、狭い国粋主義から解放されました。皆さん、補強の成功を喜び、「金はいくらでも出す」という親会社の度量をたたえておられるに違いありません。さて、いつまで続くか。
本を読まなくちゃ ― 2008年04月21日 22時28分53秒
最近本を読まなくなったなあ、と反省しているのですが、本を読まない人間となど付き合う必要はない、とキッパリ書いてある本に出会いました。マイクロソフトの社長をされていた成毛眞さんの『本は10冊同時に読め!』(知的生き方文庫)です。読書の効用、人生の楽しみ方、無駄を徹底して省く方法などが、切り捨て御免の痛快な文章で綴られている。こんな凄い人だとは知りませんでした。
これだけ煽られると、こちらも腰を上げます。ある授業で、いろんな読書法をみんなで持ち寄り、ディスカッションをすることにしました。勝間和代さんの『効率が10倍アップする新・知的生産術~自分をグーグル化する方法』(ダイヤモンド社)というのも良かったなあ。あ、これ、帯状疱疹で休養している間に、時間を無駄にすまいと読んだ本の1つです(笑)。みんな、こういう時代でも、本当に本を読むんですね。
もう1冊。野村克也監督の『巨人軍論』。野球は個人技では勝てない、組織作り、人間作り、データ収集による高度の理論化が必要、ということが、(本人の文章ではないようですが)説得力をもって整然と述べられています。初版が出たのが、2006年の2月。2008年の4月に読むと、しみじみと価値がわかります(笑)。
不可解な先発 ― 2008年04月20日 22時08分29秒
今日は最初から野球の話、いっちゃいます。興味のない方、ごめんなさい。
今日の広島・巨人戦で、上原投手が中4日でスクランブル登板し、打ち込まれて敗戦投手になりました。過日YM先生に、上原も先発復帰で楽しみですねえ、とお世辞を申し上げたら、いや、抑えじゃなきゃ絶対だめだ、とおっしゃったことを思い出します。
しかし、毎度打ち込まれている球威のない投手を、満を持してならともかく、間隔をおかずに強行先発させる理由が、まったく理解できません。けっして若くない投手なのだから、なおさらです。中継ではエースに1勝してもらうことが大事だから、と言っていましたが、だとしたら、広島をなめているのではありませんか。開幕試合の対ヤクルトと、同じパターンです。エースというのは、そんなに偉いのでしょうか。そして上原は、今のチームで、そんなに傑出したエースなのでしょうか。
こんなことを書くからといって、私は監督を責めているわけではありません。いつまでも、巨人の監督であってもらいたい、あの率直な表情で楽しませてもらいたい、と思っています。私がこのことを気にするのは、音楽の世界でも、もしかすると同じようなことがあるのではないか、と思ったからです。中心的な人のメンツを重んじることは大切だし、私も、気の付く範囲ではそうしています。でもそうしてはいけない場合のあることが、今日の広島球場でわかったように思うわけです。
毎年スターを抜かれるのに、広島、がんばりますね。若々しい、いいチームです。超ファインプレーをした天谷外野手は、福井商で甲子園に出場したときから、妙に印象に残っていました。
〔付記〕今日、「見ての通り」というコメントがあったようです。
気高さの一語 ― 2008年04月16日 23時12分01秒
今日は久々に家にいられる日で、CD選に費やしました。いま、アーノンクールがバイエルン放響を指揮したシューマンのオラトリオ《楽園とペリ》を聴き終えて、たいへん感動しています。気高さの一語。すばらしい作品ですね。これこそ、先日観たばかりのウェーバー《魔弾の射手》に、まさに欠けていたものです。でもアーノンクールはいつから、こういうやさしい愛に満ちた演奏をするようになったのでしょうか。松本學君、情報ありがとう。
2位にはツィマーマンの弾くルトスワフスキのコンチェルトを入れようかと思ったのですが、これって、再発なんですね。再発は対象外、と申し合わせています。まあ、新聞に出る前に書くわけにはいかないので、2位、3位は後日、ということにします。
今夜は、中日とオリックスの投手が、プロ入り初勝利。「見ての通り」というコメント、聞けるといいなあ。おや、愛の感動から、私はもう地に戻ってしまったようです。
〔付記〕オリックスの小松投手、2勝目でしたね。失礼しました。
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