国際イベント終了 ― 2010年05月16日 23時36分03秒
慶応大学での「国際若手フォーラム」第3日に出席。厳しい日程で参加者はだいぶ疲れているようでしたが、ディスカッションを重ねて濃密な関係が築かれていることは、手に取るようにわかりました。国籍も文化的背景も超えて忌憚なく音楽を論じ合う共同体が、そこに出現していました。
私の役割は、クロージング・セッションで締めの挨拶をすること。今日も外注の原稿を用意して臨みました。最後、前列に実行委員が居並ぶ配置となり、その中央に招かれたので不吉な予感がしましたが、挨拶は多少のアドリブを交えて、無事終了。こうなると度胸が出て、皆さんの話をうなずきながら聞くという、大きめの態度になりました。
天罰覿面。最後の最後で、締めてくださいという思いがけない振りが、司会者から来たのです。意表を突かれてとっさに言葉が出ず、「バイバイ!」とのみ言って、手を振りました。満場爆笑(汗)。最後にマイナスが付きましたが、もともとできないのですから、仕方ありません。
というわけで、いい学会でした。しかし、英語圏の人ほど、また英語ができる人ほど有利で活躍できる、という状況が、顕著に成立しています。今後国際学会がこのような形で開かれるとすると、英米系の大学に留学した人は、国際性において、圧倒的に有利になります。となりますと、大学でも英語を専攻した方がいいということになり、大学側としても、いろいろな語学を中途半端にやるよりは、英語教育にしっかり集中した方が、就職の点でも有利だ、と考えることになる。事実そういう主張は周囲でもよく提起されて、私はいつも反対しているのです。
論者の中には、日本の大学は英語で授業をするべきだ、とおっしゃる方もおられますよね。平素英語で会話するようになり、語学のハンデがまったくなくなった状況を想像してみると、さぞありがたいだろうなあ、と思います。でも、こういうグローバリゼーションは何か変だ、という気持ちも、私はぬぐえずにいるわけです。
私の役割は、クロージング・セッションで締めの挨拶をすること。今日も外注の原稿を用意して臨みました。最後、前列に実行委員が居並ぶ配置となり、その中央に招かれたので不吉な予感がしましたが、挨拶は多少のアドリブを交えて、無事終了。こうなると度胸が出て、皆さんの話をうなずきながら聞くという、大きめの態度になりました。
天罰覿面。最後の最後で、締めてくださいという思いがけない振りが、司会者から来たのです。意表を突かれてとっさに言葉が出ず、「バイバイ!」とのみ言って、手を振りました。満場爆笑(汗)。最後にマイナスが付きましたが、もともとできないのですから、仕方ありません。
というわけで、いい学会でした。しかし、英語圏の人ほど、また英語ができる人ほど有利で活躍できる、という状況が、顕著に成立しています。今後国際学会がこのような形で開かれるとすると、英米系の大学に留学した人は、国際性において、圧倒的に有利になります。となりますと、大学でも英語を専攻した方がいいということになり、大学側としても、いろいろな語学を中途半端にやるよりは、英語教育にしっかり集中した方が、就職の点でも有利だ、と考えることになる。事実そういう主張は周囲でもよく提起されて、私はいつも反対しているのです。
論者の中には、日本の大学は英語で授業をするべきだ、とおっしゃる方もおられますよね。平素英語で会話するようになり、語学のハンデがまったくなくなった状況を想像してみると、さぞありがたいだろうなあ、と思います。でも、こういうグローバリゼーションは何か変だ、という気持ちも、私はぬぐえずにいるわけです。
国際イベント進行中 ― 2010年05月15日 23時47分41秒
金曜日から、日本音楽学会が主催する『国際若手フォーラム』が始まりました。その趣旨や内容を本格的に紹介することはそのホームページやWEB発信にお任せし、まったく個人的な雑感のみを書きます。もちろん、関係の方々の絶大なご尽力に心から感謝した上でです。
国際交流や国際的な情報発信は学会の生命ですから、イベントが立派に走り出して、本当にうれしく思っています。しかし、ただ喜んではいられません。会長として祝辞を、今回の公用語である英語で述べなければならないからです。本欄でも再三記しているように、私は英語が大の苦手。とはいえ、日本の学会の会長は英語もしゃべれないのか、となりますと、私が恥をかくだけではすみません。しかも先代の会長、金澤正剛先生は、研究発表が途中から英語になっていたのを気づかなかったという逸話をお持ちなほどの、英語の達人なのです。私の苦しい立場をご想像ください(汗)。
年が明けたらまたテープ学習をしよう、と思っていたのですが、今年はまったく余裕のないスケジュールとなったため、ついに特別な勉強もしないまま、当日を迎えてしまいました。できないことはできないと認めてしまえば楽になれる、とも思いつつ、それではいけないなどと思い返したりするうち、日が過ぎてしまいました。
もちろん、気の利いた挨拶を英文で書く力量はありません。そこで、旧知の「コングレ」に、英訳を外注。さすがにみごとな英文が送られてきました。すごい英語で意味がわからず、辞書を引いてやっと納得するところもあちこち(笑)。一応、読む練習だけはしておきました。
慶応大学日吉キャンパスの準備は万全で、なんと、インスブルックにいる国際音楽学会の会長と、ネットでつながっている。先方から「礒山先生!」などと声のかかる、恐ろしい状況です。原稿は意外にすらっと読めてしまったのですが(笑)、それはそれで誤解を作り出しますので、一長一短です。続いて参加者の自己紹介が始まりました。皆さんぺらぺら。私はもう、自己嫌悪です。
英語がほとばしるように飛び交うセッションが活発に行われ、終了後、レセプションとなりました。土曜日は所用で欠席しましたが、日曜日はフル出席します。英語万能の時代に私などが会長でいいのか、という重い反省を、心から消すことができません。
国際交流や国際的な情報発信は学会の生命ですから、イベントが立派に走り出して、本当にうれしく思っています。しかし、ただ喜んではいられません。会長として祝辞を、今回の公用語である英語で述べなければならないからです。本欄でも再三記しているように、私は英語が大の苦手。とはいえ、日本の学会の会長は英語もしゃべれないのか、となりますと、私が恥をかくだけではすみません。しかも先代の会長、金澤正剛先生は、研究発表が途中から英語になっていたのを気づかなかったという逸話をお持ちなほどの、英語の達人なのです。私の苦しい立場をご想像ください(汗)。
年が明けたらまたテープ学習をしよう、と思っていたのですが、今年はまったく余裕のないスケジュールとなったため、ついに特別な勉強もしないまま、当日を迎えてしまいました。できないことはできないと認めてしまえば楽になれる、とも思いつつ、それではいけないなどと思い返したりするうち、日が過ぎてしまいました。
もちろん、気の利いた挨拶を英文で書く力量はありません。そこで、旧知の「コングレ」に、英訳を外注。さすがにみごとな英文が送られてきました。すごい英語で意味がわからず、辞書を引いてやっと納得するところもあちこち(笑)。一応、読む練習だけはしておきました。
慶応大学日吉キャンパスの準備は万全で、なんと、インスブルックにいる国際音楽学会の会長と、ネットでつながっている。先方から「礒山先生!」などと声のかかる、恐ろしい状況です。原稿は意外にすらっと読めてしまったのですが(笑)、それはそれで誤解を作り出しますので、一長一短です。続いて参加者の自己紹介が始まりました。皆さんぺらぺら。私はもう、自己嫌悪です。
英語がほとばしるように飛び交うセッションが活発に行われ、終了後、レセプションとなりました。土曜日は所用で欠席しましたが、日曜日はフル出席します。英語万能の時代に私などが会長でいいのか、という重い反省を、心から消すことができません。
「別の生き方」への想像力 ― 2010年05月04日 23時43分26秒
誕生日小パーティのさいに、恒例の三択クイズをしました。問題と解答を考えるのはたいへんなので、皆さんから私に質問をしていただき、それに対して三択を用意するという形です。私からすると、若い方々が私から何を訊きたいかに、興味がありました。
複数が競合した質問で、答えをとても考えづらかったのが、生まれ変わったら何になりたいか、今の仕事でなければ何をしたいか、女性になったら何をしてみたいか系の質問でした。
考えてはみたのですが、今の仕事をしている以外の自分が、どうしても想像できません。やってみたい仕事というのも、ひとつも浮かんでこない。今の自分以外、考えられないのです。
それは、私が自分に向いた仕事をしているということでもありましょうが、それだけではないと思う。歳を取るにつれて自分が確立され、不確定部分が排除されていくために、別の生き方に対する想像力を失ってしまうのだと思うのです。若い人たちが何人もそれを訊くということは、彼らの目の前に選択肢が多く、想像力もまた豊かであることを物語っています。
歴史上の作曲家に会えるとしたら誰がいいか、今バッハがお祝いに来ているが何をプレゼントするか、といった質問もありました。私の答えは簡単で、別に会いたくない、というもの。かくも想像力を失っているのです。そういえばずっと若い頃には、バッハの演奏風景を一度見たい、と熱望した時期もありました。その後、アインシュタイアルフレート・アインシュタインの考え方に従って作曲家を現実の人格と叡智的な人格に分け、後者を追究するうちに、いつのまにか、それで十分だ、と思うようになってしまったのです。これも、加齢のひとつの形かもしれません。
複数が競合した質問で、答えをとても考えづらかったのが、生まれ変わったら何になりたいか、今の仕事でなければ何をしたいか、女性になったら何をしてみたいか系の質問でした。
考えてはみたのですが、今の仕事をしている以外の自分が、どうしても想像できません。やってみたい仕事というのも、ひとつも浮かんでこない。今の自分以外、考えられないのです。
それは、私が自分に向いた仕事をしているということでもありましょうが、それだけではないと思う。歳を取るにつれて自分が確立され、不確定部分が排除されていくために、別の生き方に対する想像力を失ってしまうのだと思うのです。若い人たちが何人もそれを訊くということは、彼らの目の前に選択肢が多く、想像力もまた豊かであることを物語っています。
歴史上の作曲家に会えるとしたら誰がいいか、今バッハがお祝いに来ているが何をプレゼントするか、といった質問もありました。私の答えは簡単で、別に会いたくない、というもの。かくも想像力を失っているのです。そういえばずっと若い頃には、バッハの演奏風景を一度見たい、と熱望した時期もありました。その後、アインシュタイアルフレート・アインシュタインの考え方に従って作曲家を現実の人格と叡智的な人格に分け、後者を追究するうちに、いつのまにか、それで十分だ、と思うようになってしまったのです。これも、加齢のひとつの形かもしれません。
「+1」の日 ― 2010年05月02日 13時53分18秒
バロックのオペラや組曲には、最後にシャコンヌとなって盛り上がる曲が多くあります。この4月の幕切れが、ちょうどそのよう。1日も休日のなかった4月の最後に、一番長い日がやってきました。その前提は、この日、はなはだ遺憾ながら私の年齢が+1になったことです。
本当は、親しい方や談話室常連の方が皆さん来てくださる大パーティをすると良かったのですが、準備するゆとりもなく、結局、門下生を中心とする周囲の人たちが、フレンチのお店で「+1」を祝ってくれました。とはいえ、ワインを飲み、クイズなどをしての盛り上がりは大パーティ並み。楽しんでおられる方々を眺めながら、嫌われていたらこうはならないだろうと解釈し、しみじみ感動を覚えました。教員生活の終わりにこういうクラスを作れて、ありがたいかぎりです。
かなり無理を続けたので、連休にはひとつも仕事を入れませんでした。昨日はゲームをしたりテレビを見たりで、まったくの役立たず。少し休みたいと思います。新しい1年も、どうぞよろしくお願いします。
本当は、親しい方や談話室常連の方が皆さん来てくださる大パーティをすると良かったのですが、準備するゆとりもなく、結局、門下生を中心とする周囲の人たちが、フレンチのお店で「+1」を祝ってくれました。とはいえ、ワインを飲み、クイズなどをしての盛り上がりは大パーティ並み。楽しんでおられる方々を眺めながら、嫌われていたらこうはならないだろうと解釈し、しみじみ感動を覚えました。教員生活の終わりにこういうクラスを作れて、ありがたいかぎりです。
かなり無理を続けたので、連休にはひとつも仕事を入れませんでした。昨日はゲームをしたりテレビを見たりで、まったくの役立たず。少し休みたいと思います。新しい1年も、どうぞよろしくお願いします。
竹下通り ― 2010年04月22日 11時16分43秒
雨の、寒い1日でしたね。皆様、どう過ごされましたか。
私は、NHKの収録を終えて、遅い昼食を摂りました。いつもは渋谷の方に出るのですが、今日は、原宿に行ってみようか、という気になった。しゃれたお店が、たくさんあるように思えたからです。
竹下通りに、じつに久しぶりに足を踏み入れました。強い雨だというのに、若い人が、たくさんいます。奇抜な服装(?)の若い女性、そして、外国人がすごく多い。しかし意外だったのは、小物のショップがたくさんある反面、食べるところが少ないことです。スパゲティのお店に入って、ささやかな昼食としました。
まあ普通のお店ですが、ウエイトレスの女性がたいへん感じのいい対応だったので、気分のいい食事になりました。こういうことって、大切なんだなあ、と実感。頼まないつもりの紅茶も頼んでしまいましたから、商売にもいいわけですよね。対人関係、感じがいいのに越したことはありません。
私は、NHKの収録を終えて、遅い昼食を摂りました。いつもは渋谷の方に出るのですが、今日は、原宿に行ってみようか、という気になった。しゃれたお店が、たくさんあるように思えたからです。
竹下通りに、じつに久しぶりに足を踏み入れました。強い雨だというのに、若い人が、たくさんいます。奇抜な服装(?)の若い女性、そして、外国人がすごく多い。しかし意外だったのは、小物のショップがたくさんある反面、食べるところが少ないことです。スパゲティのお店に入って、ささやかな昼食としました。
まあ普通のお店ですが、ウエイトレスの女性がたいへん感じのいい対応だったので、気分のいい食事になりました。こういうことって、大切なんだなあ、と実感。頼まないつもりの紅茶も頼んでしまいましたから、商売にもいいわけですよね。対人関係、感じがいいのに越したことはありません。
いつもながらの進行形 ― 2010年04月21日 08時21分50秒
このところ、近況報告進行形、といったような更新が続いていて申し訳ありません。今日はこれから聖心女子大に出かけ、終了後本務校に戻って、会議と指導です。明日NHKの録音(朝のバロック)があるので、夜はその準備です。
いま準備中のものは5月24日からの週に放送予定。ちょうと聖霊降臨祭ですので、月曜日に昇天祭の音楽、火曜日から3日間聖霊降臨祭の音楽をプログラミングしました。月曜日は、バッハの《昇天祭オラトリオ》(クイケン演奏)と、テレマンの《昇天祭カンタータ》。火曜日は、ビーバーの《ロザリオのソナタ》を枕に、トゥンダーのオルガン・コラール、シュテルツェルのカンタータ、バッハのカンタータ第172番(リフキン演奏)です。まだ一月も先ですね。
とにかく毎日をしっかり乗り切り、連休で体制を立て直し、5月からはいいペースで進めたい、というのが現在の気持ちです。皆様もお元気でどうぞ。
いま準備中のものは5月24日からの週に放送予定。ちょうと聖霊降臨祭ですので、月曜日に昇天祭の音楽、火曜日から3日間聖霊降臨祭の音楽をプログラミングしました。月曜日は、バッハの《昇天祭オラトリオ》(クイケン演奏)と、テレマンの《昇天祭カンタータ》。火曜日は、ビーバーの《ロザリオのソナタ》を枕に、トゥンダーのオルガン・コラール、シュテルツェルのカンタータ、バッハのカンタータ第172番(リフキン演奏)です。まだ一月も先ですね。
とにかく毎日をしっかり乗り切り、連休で体制を立て直し、5月からはいいペースで進めたい、というのが現在の気持ちです。皆様もお元気でどうぞ。
ものわかりよくあるべきか ― 2010年04月19日 11時30分40秒
真剣に反省しています。今年、仕事を入れすぎました。がんばればできる、という思いでがんばっているわけですが、体力の限界は、年齢的にも、明らか。かえってご迷惑をおかけしてしまう可能性があります。申し訳ありません。
そのこととも関係があるのですが、最近すべてを、定年との関係で考えるようになりました。博論指導で関係している学生さんには全員学位を取らせてさしあげたいのですが、中断せざるを得ず、残念です。組織としての大学は、安んじて、次の世代の方々にまかせたいと思います。
最近本当に迷うのは、どこまで自分の考え方を伝えるべきか、ということです。私の価値観と異なることが行われている場合、どこまで自分の考えを明らかにすべきなのか。それぞれがそれぞれの価値観で行動しているのだから、それを承認して波風を立てないようにすることがいいように思うわけですが、それはダメだ、ということもはっきり言っていくのが、自分に期待されている責任のように思うことがあります。これは絶対違う、と思うことが、最近複数回ありました。ものわかりのいい自分、価値観を主張する自分、どちらがいいか、迷うことひんぱんです。
〔付記〕この記事を読み、驚いてメールをくださった方があります。誤解を招く書き方だったかもしれませんが、現在はがんばれており、「中断せざるを得ない」のは、2012年のことです。失礼しました。
そのこととも関係があるのですが、最近すべてを、定年との関係で考えるようになりました。博論指導で関係している学生さんには全員学位を取らせてさしあげたいのですが、中断せざるを得ず、残念です。組織としての大学は、安んじて、次の世代の方々にまかせたいと思います。
最近本当に迷うのは、どこまで自分の考え方を伝えるべきか、ということです。私の価値観と異なることが行われている場合、どこまで自分の考えを明らかにすべきなのか。それぞれがそれぞれの価値観で行動しているのだから、それを承認して波風を立てないようにすることがいいように思うわけですが、それはダメだ、ということもはっきり言っていくのが、自分に期待されている責任のように思うことがあります。これは絶対違う、と思うことが、最近複数回ありました。ものわかりのいい自分、価値観を主張する自分、どちらがいいか、迷うことひんぱんです。
〔付記〕この記事を読み、驚いてメールをくださった方があります。誤解を招く書き方だったかもしれませんが、現在はがんばれており、「中断せざるを得ない」のは、2012年のことです。失礼しました。
1週間終わる ― 2010年04月16日 11時10分14秒
金曜日は、授業の多い日。午前には、長年続けている「歌曲作品研究」があります。ドイツ歌曲を、詩と音楽と演奏の面からみっちり学ぼうという授業ですが、今年は約5分の2がピアノの学生でした。伴奏者の確保に四苦八苦していた一昔前からすると、隔世の感があります。ありがたいことに、高橋幸恵さんがアシスタント(TA)をしてくださいます。
午後はまず、音楽学の「専門ゼミ」。これは、研究発表会を実施するための授業です。第一回はイタリアンのKISAKIで、お昼を食べながら顔合わせをしました。しばらく、企画の議論が中心になります。またご案内させてください。
続いて、音楽学の「西洋音楽研究」。二年生のための授業で、今期は研究に自分なりの「小さな主張」を作ることを学びます。たいへん士気の高い学生さんたちなので、成長が楽しみです。
博論指導を済ませてから大学を後にし、皆川達夫先生を囲む夕食会に出席しました。変わりなくお元気な皆川先生、なんと83歳だそうです。秋に、ご一緒にコンサートをします。かくして、目の詰んだ一週間が終了しました。土曜日はいずみホール、日曜日は学会の会議という日程です。
午後はまず、音楽学の「専門ゼミ」。これは、研究発表会を実施するための授業です。第一回はイタリアンのKISAKIで、お昼を食べながら顔合わせをしました。しばらく、企画の議論が中心になります。またご案内させてください。
続いて、音楽学の「西洋音楽研究」。二年生のための授業で、今期は研究に自分なりの「小さな主張」を作ることを学びます。たいへん士気の高い学生さんたちなので、成長が楽しみです。
博論指導を済ませてから大学を後にし、皆川達夫先生を囲む夕食会に出席しました。変わりなくお元気な皆川先生、なんと83歳だそうです。秋に、ご一緒にコンサートをします。かくして、目の詰んだ一週間が終了しました。土曜日はいずみホール、日曜日は学会の会議という日程です。
ありがたすぎて ― 2010年04月05日 23時45分35秒
今朝の毎日新聞が、「ひと」の欄に、「音楽学者がホールプロデューサー20年」という記事を書いてくれましたhttp://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20100405k0000m070103000c.html。写真もさすがプロというアングルで、ありがたいかぎりです。ありがたすぎて、自分の人生も来るところまできたかな、という感慨が浮かんできました。これ以上欲張っては、バチが当たります。皆さんの支えに感謝しながら、続けられることを続けていきたいと思います。
基礎ゼミが始まり、今年は声楽Aというクラスになりました。今日は、楽しい自己紹介。男子6名、女子22名ですが、どちらかが肉食、どちらかが草食と2分されています。どちらがどちらかは、ご想像におまかせします(笑)。そうそう、大学のホームページがリニューアルされました。湯川亜也子さんの表彰画像などがありますので、ご覧ください。
会議に1つ出て、新聞批評(東京のオペラの森の《パルジファル》)を送信し、夜はサントリーホールで、小山由美さんの受賞記念コンサート。今日もフル回転の1日でした。
基礎ゼミが始まり、今年は声楽Aというクラスになりました。今日は、楽しい自己紹介。男子6名、女子22名ですが、どちらかが肉食、どちらかが草食と2分されています。どちらがどちらかは、ご想像におまかせします(笑)。そうそう、大学のホームページがリニューアルされました。湯川亜也子さんの表彰画像などがありますので、ご覧ください。
会議に1つ出て、新聞批評(東京のオペラの森の《パルジファル》)を送信し、夜はサントリーホールで、小山由美さんの受賞記念コンサート。今日もフル回転の1日でした。
楽しい《魔笛》作り ― 2010年04月04日 04時46分04秒
4ばかりが並ぶ作成日時です。あと2分早く始めれば良かった。4は、私の好きな数字の1つです。
復活祭の朝の、超早起き。1980年前の朝に思いを馳せないわけではないですが、因果関係はありません。昨夜、さる筋から食事にご招待いただき、楽しくやっていたのですが、気分が悪くなって退席してしまったのです(たいへん失礼しました)。そのまま少し寝ました。しかし今度は夜中に目が覚めて、眠れません。あれこれ考えて、起きてしまったというのが実情です。この先しばらくのスケジュールを考えると暗澹とする、というのが正直なところです。
その中に、充実もあり。昨日から、「基礎ゼミ」レクチャーコンサートのリハーサルが始まりました。ここしばらく《フィガロの結婚》を幕ごとにやってきましたが、今年は、《魔笛》の第1幕。新入生諸君に、「音楽の力」について伝えたい、という趣旨です。私は、有名なアリアを並べるような構成はしません。テーマにふさわしい部分を厳選し、第5曲の五重唱(魔笛がタミーノに渡される部分)と第7曲の二重唱(パミーナ+パパゲーノ)、そしてフィナーレ全曲を選びました。通して聴くフィナーレはさすがにすばらしく、私の大好きな場面も、ここに含まれています。それは、タミーノと弁者のレチタティーヴォです。
今回、何人かの先生と初めてご一緒することができ、世界が広がりました。キャスト一覧は次のようなものですが、見る人が見れば、相当だとわかってくださるでしょう。スペシャリストが何人もいて、相談しながら、また学生を指導しながら、どんどんステージができていきます。
タミーノ:経種康彦、パミーナ:松原有奈、パパゲーノ:山下浩司、ザラストロ:若林勉、弁者:田辺とおる、モノスタトス:青柳素晴、3人の侍女:悦田比呂子・加納悦子・与田朝子、3人の童子:山崎法子・川辺茜・高橋幸恵。
コンサートは6日の14時半からで、他にクラリネット協奏曲(ソリスト:武田忠善、指揮:栗田博文)が演奏されます。残念ながら、学内向け。去年までは2回公演で外部向けがあったのですが、今月は3月に《コシ・ファン・トゥッテ》を上演した結果、こちらがカットされてしまいました。でも財産になりますから、別の形で聴いていただけるようにできればと思っています。
復活祭の朝の、超早起き。1980年前の朝に思いを馳せないわけではないですが、因果関係はありません。昨夜、さる筋から食事にご招待いただき、楽しくやっていたのですが、気分が悪くなって退席してしまったのです(たいへん失礼しました)。そのまま少し寝ました。しかし今度は夜中に目が覚めて、眠れません。あれこれ考えて、起きてしまったというのが実情です。この先しばらくのスケジュールを考えると暗澹とする、というのが正直なところです。
その中に、充実もあり。昨日から、「基礎ゼミ」レクチャーコンサートのリハーサルが始まりました。ここしばらく《フィガロの結婚》を幕ごとにやってきましたが、今年は、《魔笛》の第1幕。新入生諸君に、「音楽の力」について伝えたい、という趣旨です。私は、有名なアリアを並べるような構成はしません。テーマにふさわしい部分を厳選し、第5曲の五重唱(魔笛がタミーノに渡される部分)と第7曲の二重唱(パミーナ+パパゲーノ)、そしてフィナーレ全曲を選びました。通して聴くフィナーレはさすがにすばらしく、私の大好きな場面も、ここに含まれています。それは、タミーノと弁者のレチタティーヴォです。
今回、何人かの先生と初めてご一緒することができ、世界が広がりました。キャスト一覧は次のようなものですが、見る人が見れば、相当だとわかってくださるでしょう。スペシャリストが何人もいて、相談しながら、また学生を指導しながら、どんどんステージができていきます。
タミーノ:経種康彦、パミーナ:松原有奈、パパゲーノ:山下浩司、ザラストロ:若林勉、弁者:田辺とおる、モノスタトス:青柳素晴、3人の侍女:悦田比呂子・加納悦子・与田朝子、3人の童子:山崎法子・川辺茜・高橋幸恵。
コンサートは6日の14時半からで、他にクラリネット協奏曲(ソリスト:武田忠善、指揮:栗田博文)が演奏されます。残念ながら、学内向け。去年までは2回公演で外部向けがあったのですが、今月は3月に《コシ・ファン・トゥッテ》を上演した結果、こちらがカットされてしまいました。でも財産になりますから、別の形で聴いていただけるようにできればと思っています。
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