2013年度ご案内 ― 2013年03月30日 23時17分03秒
まだ3月ですが、4月からの仕事についてご案内しておきます。
2つの大学職のうち、大阪音大には、学期末に講演に伺うことになるでしょう。非常勤が3つあり、東京芸大の楽理科ゼミで《ヨハネ受難曲》を、聖心女子大でモーツァルトを、また冬学期には国際キリスト教大学で「人間理解論」という授業をやります。
一般の方との接点は、市民講座でということになりますね。立川の「楽しいクラシックの会」は、当面ワーグナーです。4月20日(土)から、いよいよ《ラインの黄金》に入ります(10:00~12:00、錦町地域学習館)。須坂は《ヨハネ受難曲》の継続で、4月は21日。第1部を扱います(14:00~16:30、シルキーホール)。松本は4月は休みなので、またご案内します。
朝日カルチャーセンターを増やしてしまったので、がんばらなくてはなりません。横浜校は、「エヴァンゲリスト」講座が最終章「数学的秩序の探求」に入ります。27日13:00~15:00、テーマは《クラヴィーア練習曲集第3部》です。この横浜で、「とことんわかりやすい」を標榜する、「クラシック音楽超入門」という講座を始めてしまいました。第1回は6日(土)13:00~15:00で、内容は「童謡《小さい秋みつけた》で発見する喜び」です。誰でも知っている曲を手がかりに、音楽の聴き方、親しみ方をコーチしていく予定ですが、こうした講座が成立するか否かは、神のみぞ知るです。これから音楽を聴いていきたい、という方は、受講をお待ちしています。
同じく、新宿校。世俗カンタータは終わりましたが、「《マタイ受難曲》徹底研究」はいよいよ第2部に入ります。水曜日の13:00~15:00枠で、4月は3日と17日。冒頭のアルト・アリア、次のテノール・アリアあたりにこだわりそうな今月です。
新宿校で新たに始めてしまったのが、ワーグナーの徹底研究。今期は「《タンホイザー》~美の本質を求めて」というテーマでやります。火曜日の13:00~15:00枠で隔週ですから、2日、16日、30日と3回もあります。美学や宗教に関する勉強を生かし、自分ならではの内容にするべくがんばります。
継続するのは、いずみホールの企画、サントリー芸術財団の仕事、毎日新聞の批評、NHKの放送など。手を広げすぎた観もありますが(汗)、持てる力はすべて注ぎ込むつもりですので、よろしくお願いします。
2つの大学職のうち、大阪音大には、学期末に講演に伺うことになるでしょう。非常勤が3つあり、東京芸大の楽理科ゼミで《ヨハネ受難曲》を、聖心女子大でモーツァルトを、また冬学期には国際キリスト教大学で「人間理解論」という授業をやります。
一般の方との接点は、市民講座でということになりますね。立川の「楽しいクラシックの会」は、当面ワーグナーです。4月20日(土)から、いよいよ《ラインの黄金》に入ります(10:00~12:00、錦町地域学習館)。須坂は《ヨハネ受難曲》の継続で、4月は21日。第1部を扱います(14:00~16:30、シルキーホール)。松本は4月は休みなので、またご案内します。
朝日カルチャーセンターを増やしてしまったので、がんばらなくてはなりません。横浜校は、「エヴァンゲリスト」講座が最終章「数学的秩序の探求」に入ります。27日13:00~15:00、テーマは《クラヴィーア練習曲集第3部》です。この横浜で、「とことんわかりやすい」を標榜する、「クラシック音楽超入門」という講座を始めてしまいました。第1回は6日(土)13:00~15:00で、内容は「童謡《小さい秋みつけた》で発見する喜び」です。誰でも知っている曲を手がかりに、音楽の聴き方、親しみ方をコーチしていく予定ですが、こうした講座が成立するか否かは、神のみぞ知るです。これから音楽を聴いていきたい、という方は、受講をお待ちしています。
同じく、新宿校。世俗カンタータは終わりましたが、「《マタイ受難曲》徹底研究」はいよいよ第2部に入ります。水曜日の13:00~15:00枠で、4月は3日と17日。冒頭のアルト・アリア、次のテノール・アリアあたりにこだわりそうな今月です。
新宿校で新たに始めてしまったのが、ワーグナーの徹底研究。今期は「《タンホイザー》~美の本質を求めて」というテーマでやります。火曜日の13:00~15:00枠で隔週ですから、2日、16日、30日と3回もあります。美学や宗教に関する勉強を生かし、自分ならではの内容にするべくがんばります。
継続するのは、いずみホールの企画、サントリー芸術財団の仕事、毎日新聞の批評、NHKの放送など。手を広げすぎた観もありますが(汗)、持てる力はすべて注ぎ込むつもりですので、よろしくお願いします。
ソプラノってすばらしい! ― 2013年03月01日 23時54分51秒
ご案内が続いてすみません。3月16日(土)の午後2時から、立川市錦地域学習館で行われるコンサートについてです。
「楽しいクラシックの会」(たのくら)が26年も続いているのは、錦地域学習館の視聴覚室をお借りできるおかげ。そもそも学習館(旧公民館)の「テレビ・セミナー」として、会は始まったのです。
そのお礼を兼ねて、毎年3月の「錦まつり」に、コンサートを出品しています。しばらく、「~って面白い!」という楽器シリーズを続けてきましたが、トロンボーンでひとめぐりしたと判断し、今年から声楽に戻ることにしました。
学習館の講堂を使っての入場無料のコンサートに、日本を代表するプリマドンナの澤畑恵美さんがご出演くださるというのですから、感激です。これでは、タイトルを「~ってすばらしい!」と変えざるを得ません(きっぱり)。しかもピアノで、久元祐子さんがお付き合いくださいます。私が言うのもなんですが、ぜいたくなコンサートです。
しかも、曲目がまた。アーンとドビュッシーのフランス歌曲に始まり(+ピアノ・ソロで《月の光》)、モーツァルトの幻想曲と、歌曲2曲。後半は池内友次郎さんの《プレリュード》に導入されて、お馴染みの日本歌曲5つ(《早春賦》、《さくら横丁》〔中田喜直〕、《花の街》、《小さな空》、《うたうだけ》。しかもしかも、締めが《ムゼッタのワルツ》!打っていて手が震えてきました(笑)。皆様、ご来場をお待ちしています。
「楽しいクラシックの会」(たのくら)が26年も続いているのは、錦地域学習館の視聴覚室をお借りできるおかげ。そもそも学習館(旧公民館)の「テレビ・セミナー」として、会は始まったのです。
そのお礼を兼ねて、毎年3月の「錦まつり」に、コンサートを出品しています。しばらく、「~って面白い!」という楽器シリーズを続けてきましたが、トロンボーンでひとめぐりしたと判断し、今年から声楽に戻ることにしました。
学習館の講堂を使っての入場無料のコンサートに、日本を代表するプリマドンナの澤畑恵美さんがご出演くださるというのですから、感激です。これでは、タイトルを「~ってすばらしい!」と変えざるを得ません(きっぱり)。しかもピアノで、久元祐子さんがお付き合いくださいます。私が言うのもなんですが、ぜいたくなコンサートです。
しかも、曲目がまた。アーンとドビュッシーのフランス歌曲に始まり(+ピアノ・ソロで《月の光》)、モーツァルトの幻想曲と、歌曲2曲。後半は池内友次郎さんの《プレリュード》に導入されて、お馴染みの日本歌曲5つ(《早春賦》、《さくら横丁》〔中田喜直〕、《花の街》、《小さな空》、《うたうだけ》。しかもしかも、締めが《ムゼッタのワルツ》!打っていて手が震えてきました(笑)。皆様、ご来場をお待ちしています。
3月のイベント ― 2013年02月28日 07時57分31秒
時間が迫っていますので、講座関係のイベントを先にご紹介します。
朝日新宿校の世俗カンタータ講座は、3月2日(土)10:00が最終回です。世俗カンタータの豊饒を実感して、自分としても勉強になる講座でした。最後に残ったのは、2曲の結婚カンタータ。大曲のBWV210と、ひと頃話題になったBWV216です。
3月3日(日)は、まつもとバッハの会(14:00、松本深志高校教育会館)。「編曲を考える」というとマイナーなテーマのようですが、バッハの作品のかなりは、事実上の編曲です。コラールを扱った作品がたくさんあるからです。そこで、コラール、パロディを中心にお話しし、最後を後世の編曲で締めます。
16日(土)10:00は楽しいクラシックの会(立川)の例会で、《ローエングリン》の第2幕を扱います。14:00から「錦まつり」の重要イベントがあるのですが、これは別途ご紹介します。
23日(土)13:00は朝日横浜校のエヴァンゲリスト講座。今月は「シャイベのバッハ批判」がテーマです。シャイベはハンブルクの音楽理論家という認識ですが、その作品がじつはライプツィヒでたくさん演奏されていたという情報が、新しい『バッハ・ヤールブーフ』に出ています。
朝日新宿校の世俗カンタータ講座は、3月2日(土)10:00が最終回です。世俗カンタータの豊饒を実感して、自分としても勉強になる講座でした。最後に残ったのは、2曲の結婚カンタータ。大曲のBWV210と、ひと頃話題になったBWV216です。
3月3日(日)は、まつもとバッハの会(14:00、松本深志高校教育会館)。「編曲を考える」というとマイナーなテーマのようですが、バッハの作品のかなりは、事実上の編曲です。コラールを扱った作品がたくさんあるからです。そこで、コラール、パロディを中心にお話しし、最後を後世の編曲で締めます。
16日(土)10:00は楽しいクラシックの会(立川)の例会で、《ローエングリン》の第2幕を扱います。14:00から「錦まつり」の重要イベントがあるのですが、これは別途ご紹介します。
23日(土)13:00は朝日横浜校のエヴァンゲリスト講座。今月は「シャイベのバッハ批判」がテーマです。シャイベはハンブルクの音楽理論家という認識ですが、その作品がじつはライプツィヒでたくさん演奏されていたという情報が、新しい『バッハ・ヤールブーフ』に出ています。
「日本のうた」2013 ― 2013年02月27日 09時39分53秒
まごまごしていると、もうすぐ3月。私の仕切るコンサートが3つありますので、順次ご紹介します。最初に、8日(金)の14:00(←平日コンサートの枠)から始まる、「日本のうた」の今年度版について。
今回は、「なつかしの民謡、励ましの民謡」と題してお送りします。出演は、ソプラノの菅英三子さん、テノールの中井亮一さん、バリトンの三原剛さん、ピアノはもちろん花岡千春さん。菅さん、中井さんとは初めてご一緒するので、楽しみです。
「なつかしの」民謡は、前半を構成する外国民謡のイメージ。「励ましの民謡」は、後半を構成する日本民謡のイメージです。それぞれ2つの部分に分かれています。
第1部は、「唱歌になった外国民謡」。唱歌の始まりが明治10年代に出版された『小学唱歌集』全3部にあることはご存じの通りですが、第1部から第3部にかけて、課題が急速に高度になっていくことに驚かされます。その中で外国民謡が、やはり光っているのですね。よちよち歩きの第1部から《うつくしき》を、第2部から《霞か雲か》を、第3部から《才女》を演奏します。《才女》は《アニー・ローリー》として知られる曲の、もとの形です。加えて、讃美歌としても知られる《星の界》と、重量感のある《故郷を離るる歌》を演奏します。
第2部は、「日本語で親しまれた外国民謡」のナポリ民謡編。いわゆるナポリ民謡が一世を風靡したのは1960~70年代だったでしょうか。当時みんなの覚えた日本語の歌詞で、超美声の中井亮一さんに4曲歌っていただきます。《サンタ・ルチア》《忘れな草》《マンマ》《フニクリ・フニクラ》です。
第3部は、山田耕筰の日本民謡編曲。芸術歌曲のように精緻な楽譜の中に、民謡特有の要素をクラシックの表現と融合させようとした、耕筰の努力が窺える曲たちです。最後はオリジナルの《松島音頭》をにぎやかに。これ、いつかやってみたいと思っていました。
第4部は、耕筰後の日本民謡編曲から、石井歓のステージ向き編曲を2曲、間宮芳生さんのライフワークから、初期のものを3曲。このあたりは花岡千春さんにご教示いただき、私も勉強しました。多くの方にお聴きいただければ幸いです。
今回は、「なつかしの民謡、励ましの民謡」と題してお送りします。出演は、ソプラノの菅英三子さん、テノールの中井亮一さん、バリトンの三原剛さん、ピアノはもちろん花岡千春さん。菅さん、中井さんとは初めてご一緒するので、楽しみです。
「なつかしの」民謡は、前半を構成する外国民謡のイメージ。「励ましの民謡」は、後半を構成する日本民謡のイメージです。それぞれ2つの部分に分かれています。
第1部は、「唱歌になった外国民謡」。唱歌の始まりが明治10年代に出版された『小学唱歌集』全3部にあることはご存じの通りですが、第1部から第3部にかけて、課題が急速に高度になっていくことに驚かされます。その中で外国民謡が、やはり光っているのですね。よちよち歩きの第1部から《うつくしき》を、第2部から《霞か雲か》を、第3部から《才女》を演奏します。《才女》は《アニー・ローリー》として知られる曲の、もとの形です。加えて、讃美歌としても知られる《星の界》と、重量感のある《故郷を離るる歌》を演奏します。
第2部は、「日本語で親しまれた外国民謡」のナポリ民謡編。いわゆるナポリ民謡が一世を風靡したのは1960~70年代だったでしょうか。当時みんなの覚えた日本語の歌詞で、超美声の中井亮一さんに4曲歌っていただきます。《サンタ・ルチア》《忘れな草》《マンマ》《フニクリ・フニクラ》です。
第3部は、山田耕筰の日本民謡編曲。芸術歌曲のように精緻な楽譜の中に、民謡特有の要素をクラシックの表現と融合させようとした、耕筰の努力が窺える曲たちです。最後はオリジナルの《松島音頭》をにぎやかに。これ、いつかやってみたいと思っていました。
第4部は、耕筰後の日本民謡編曲から、石井歓のステージ向き編曲を2曲、間宮芳生さんのライフワークから、初期のものを3曲。このあたりは花岡千春さんにご教示いただき、私も勉強しました。多くの方にお聴きいただければ幸いです。
2月のイベント ― 2013年02月01日 22時26分15秒
もう2月、またまた泥縄のご案内です。おお、何と今、ダブルブッキングを発見しました。下記の予定を完遂できるよう、調整します(汗)。
2日(土) 10:00 朝日カルチャー新宿校の世俗カンタータ講座。前回途中で終わっているBWV206と、BWV207a。どちらもいい曲ですよ!
同 16:00 いずみホールでいずみシンフォニエッタの定期演奏会。音楽監督、西村朗さんの還暦を祝っての西村作品特集です。全力で移動し(これはダブルブッキングではない)、会場でお目にかかります。
6日(水) 13:00 朝日新宿校、《マタイ受難曲》徹底講座。イエスの捕縛の場面に入り、二重唱と合唱を中心に取り上げます。ビラー~聖トーマス教会のDVDを新たに購入しました。
7日(木) 16:00 朝日新聞社の読者ホールで、ミュンヘン・フィル来日記念の講演会をします。しっかり原稿を準備するつもり。すでに満員と伺っています。
10日(日) 15:00 立川市のセレモア武蔵野ホールにお集まりください!12月の須坂で感動的な盛り上がりとなったコンサートを、「たのくら」ベースに再現します。
ピアノの部(ベートーヴェンの第31番のソナタ、シューベルトの変ホ長調即興曲)、バロックの部(モンテヴェルディのソロ・モテット、バッハの〈ベネティクトゥス〉とカンタータ第78番のテノール・レチタティーヴォとアリア)、オペラの部(《フィガロ》第1幕の二重唱、《魔笛》第1幕の夜の女王のアリア、《カルメン》第1幕の二重唱、同じく〈ハバネラ〉、《ホフマン物語》のオランピアのアリア、《サムソンとデリラ》第2幕のデリラのアリアに、小林秀雄と武満徹の歌曲というプログラム。出演は須坂と同じ(久元祐子、岩森美里、谷口洋介、大武彩子)ですが、トラヴェルソのみ、立川和男さんに交代します。ご連絡は渡辺公子さんまで(℡042-527-4801)。
16日(土) 10:00 楽しいクラシックの会(たのくら)例会、立川市錦町地域学習館。ワーグナーの《ローエングリン》を取り上げます。お問い合わせはやはり渡辺さんまで。
同 14:00 豊島区勤労福祉会館 TBSこと東京バロック・スコラーズの主催で、バッハのモテットについて講演します。
17日(日) 14:00 須坂駅前シルキーホール 「すざかバッハの会」の新シリーズ、「バッハが手塩にかけた《ヨハネ受難曲》--その独創性と変貌の秘密を探る」が始まります。その第1回は、「《ヨハネ受難曲》は受難曲の歴史を変えた――画期的大作が登場した経緯」と題してお話しします。しばらく《ヨハネ受難曲》をテーマにするつもりなので、その皮切りです。
20日(水) 13:00 朝日新宿の《マタイ》徹底講座その2です。第1部最後の大合唱曲を取り上げることになるでしょう。
23日(土) 13:00 朝日カルチャーセンター横浜校のエヴァンゲリスト講座、今月のテーマは《クラヴィーア練習曲集第2部》です。イタリア協奏曲とフランス風序曲を対比してお話しします。いい映像をご覧に入れます。
放送は、評判の良かったチェンバロ協奏曲リレー演奏の再放送です。
視察もいくつか入っているので、案外気の抜けない今月です。
2日(土) 10:00 朝日カルチャー新宿校の世俗カンタータ講座。前回途中で終わっているBWV206と、BWV207a。どちらもいい曲ですよ!
同 16:00 いずみホールでいずみシンフォニエッタの定期演奏会。音楽監督、西村朗さんの還暦を祝っての西村作品特集です。全力で移動し(これはダブルブッキングではない)、会場でお目にかかります。
6日(水) 13:00 朝日新宿校、《マタイ受難曲》徹底講座。イエスの捕縛の場面に入り、二重唱と合唱を中心に取り上げます。ビラー~聖トーマス教会のDVDを新たに購入しました。
7日(木) 16:00 朝日新聞社の読者ホールで、ミュンヘン・フィル来日記念の講演会をします。しっかり原稿を準備するつもり。すでに満員と伺っています。
10日(日) 15:00 立川市のセレモア武蔵野ホールにお集まりください!12月の須坂で感動的な盛り上がりとなったコンサートを、「たのくら」ベースに再現します。
ピアノの部(ベートーヴェンの第31番のソナタ、シューベルトの変ホ長調即興曲)、バロックの部(モンテヴェルディのソロ・モテット、バッハの〈ベネティクトゥス〉とカンタータ第78番のテノール・レチタティーヴォとアリア)、オペラの部(《フィガロ》第1幕の二重唱、《魔笛》第1幕の夜の女王のアリア、《カルメン》第1幕の二重唱、同じく〈ハバネラ〉、《ホフマン物語》のオランピアのアリア、《サムソンとデリラ》第2幕のデリラのアリアに、小林秀雄と武満徹の歌曲というプログラム。出演は須坂と同じ(久元祐子、岩森美里、谷口洋介、大武彩子)ですが、トラヴェルソのみ、立川和男さんに交代します。ご連絡は渡辺公子さんまで(℡042-527-4801)。
16日(土) 10:00 楽しいクラシックの会(たのくら)例会、立川市錦町地域学習館。ワーグナーの《ローエングリン》を取り上げます。お問い合わせはやはり渡辺さんまで。
同 14:00 豊島区勤労福祉会館 TBSこと東京バロック・スコラーズの主催で、バッハのモテットについて講演します。
17日(日) 14:00 須坂駅前シルキーホール 「すざかバッハの会」の新シリーズ、「バッハが手塩にかけた《ヨハネ受難曲》--その独創性と変貌の秘密を探る」が始まります。その第1回は、「《ヨハネ受難曲》は受難曲の歴史を変えた――画期的大作が登場した経緯」と題してお話しします。しばらく《ヨハネ受難曲》をテーマにするつもりなので、その皮切りです。
20日(水) 13:00 朝日新宿の《マタイ》徹底講座その2です。第1部最後の大合唱曲を取り上げることになるでしょう。
23日(土) 13:00 朝日カルチャーセンター横浜校のエヴァンゲリスト講座、今月のテーマは《クラヴィーア練習曲集第2部》です。イタリア協奏曲とフランス風序曲を対比してお話しします。いい映像をご覧に入れます。
放送は、評判の良かったチェンバロ協奏曲リレー演奏の再放送です。
視察もいくつか入っているので、案外気の抜けない今月です。
1月のイベント ― 2013年01月04日 09時34分03秒
年末年始の「古楽の楽しみ」についてご案内するのを忘れてしまいました。次は26日からですが、詳細は追って。例により、1月の公開イベントを、私自身の整理を兼ねてご案内いたします。
5日(土)10:00 朝日カルチャーセンター新宿校 バッハの世俗カンタータ講座 第215番《お前の幸をたたえよ、祝福されたザクセン》、第206番《しのび流れよ、戯れる波》。前者には、《ロ短調ミサ曲》〈オザンナ〉の原曲が含まれています。
12日(土)14:00(←イレギュラー) 楽しいクラシックの会(立川、錦町地域学習館) ワーグナー連続講座 《ローエングリン》に入ります。まず第1幕を。終了後、新年会があります。来月にはコンサートもありますので、ご加入のチャンスです(お問い合わせは渡辺公子さんまで ℡042-527-4801、violine@wf6.so-net.ne.jp)。
13日(日)14:00 まつもとバッハの会 松本深志高校教育会館 連続講座「バッハの仕事場を覗く」第3回「音楽の趣味、生活の趣味」
16日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底研究講座 いよいよ「ゲツセマネの園」の場面にさしかかります。詳し~くやります。
18日(金)~20日(日) 埼玉ヴォーカルアンサンブル・コンテストで審査員をします。審査には反省がつきものですが、なんとかいい審査をしたいと思います。
26日(土)13:00 朝日カルチャーセンター横浜校 「魂のエヴァンゲリスト」講座 ライプツィヒ時代中期の章(時流の外に新しさを求めて)から、コレギウム・ムジクム活動について扱います。
30日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底講座 16日の進度によりますが、捕縛の劇的場面を視野に入れています。
今月も、どうぞよろしく。
5日(土)10:00 朝日カルチャーセンター新宿校 バッハの世俗カンタータ講座 第215番《お前の幸をたたえよ、祝福されたザクセン》、第206番《しのび流れよ、戯れる波》。前者には、《ロ短調ミサ曲》〈オザンナ〉の原曲が含まれています。
12日(土)14:00(←イレギュラー) 楽しいクラシックの会(立川、錦町地域学習館) ワーグナー連続講座 《ローエングリン》に入ります。まず第1幕を。終了後、新年会があります。来月にはコンサートもありますので、ご加入のチャンスです(お問い合わせは渡辺公子さんまで ℡042-527-4801、violine@wf6.so-net.ne.jp)。
13日(日)14:00 まつもとバッハの会 松本深志高校教育会館 連続講座「バッハの仕事場を覗く」第3回「音楽の趣味、生活の趣味」
16日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底研究講座 いよいよ「ゲツセマネの園」の場面にさしかかります。詳し~くやります。
18日(金)~20日(日) 埼玉ヴォーカルアンサンブル・コンテストで審査員をします。審査には反省がつきものですが、なんとかいい審査をしたいと思います。
26日(土)13:00 朝日カルチャーセンター横浜校 「魂のエヴァンゲリスト」講座 ライプツィヒ時代中期の章(時流の外に新しさを求めて)から、コレギウム・ムジクム活動について扱います。
30日(水)13:00 朝日カルチャーセンター新宿校 《マタイ受難曲》徹底講座 16日の進度によりますが、捕縛の劇的場面を視野に入れています。
今月も、どうぞよろしく。
ライプツィヒ・バッハ音楽祭ご案内 ― 2012年12月28日 21時50分48秒
今年訪れたライプツィヒ・バッハ音楽祭、来年も来てくれという話になっており、そのつもりでいましたが、朝日旅行社さんとタイアップして、「朝日移動教室・音楽の旅」のシリーズとして皆様とご一緒できることになりました。いち早くご案内します。
来年6月18日(火)から25日(火)までの8日間。「キリストの生涯」というテーマを打ち出しているバッハ祭でコンサート4つ、ドレスデンで新演出の《さまよえるオランダ人》を鑑賞します。飛行機はルフトハンザ、私の全公演解説付きで、498,000という値段がついています。私のお誘い文を引用しておきます。ご都合のつく方の参加をお待ちしています。お問い合わせは朝日サンツァーズ(03-5777-3377、06-6345-1447、052-222-3334)まで。
♪「ライプツィヒ・バッハ音楽祭2013」に、最高潮のタイミングを捉えて乗り込みましょう。「2013」の最高の出し物はガーディナーの指揮する《ヨハネ受難曲》だと思いますが、これを手始めに、ヘルマン・マックスによるカンタータおよびC.P.E.バッハのオラトリオ、ガーディナーによる2曲のオラトリオ、聖トーマス教会合唱団によるクロージング《ロ短調ミサ曲》を聴くというプランは、音楽祭に参加するもっとも贅沢、かつ効率の良い方法であると思います。ちなみにマックスはバッハ・メダルの受賞者で、いま幅広く活躍している、本格的な古楽演奏家です。
6月のドイツは、天候も安定し、日も長くなって、観光にはもっとも適した季節。美しきバロック都市ドレスデンで、当地で初演されたワーグナー《さまよえるオランダ人》の新プロダクションを鑑賞できるのも楽しみです。演目の解説には万全を期すつもりですので、お付き合いいただければ幸いです。
注:マックスの演奏するカンタータは第68番、ガーディナーのオラトリオとは復活祭オラトリオと昇天祭オラトリオです。《ロ短調ミサ曲》のオーケストラはフライブルク・バロック・オーケストラとなっています。
来年6月18日(火)から25日(火)までの8日間。「キリストの生涯」というテーマを打ち出しているバッハ祭でコンサート4つ、ドレスデンで新演出の《さまよえるオランダ人》を鑑賞します。飛行機はルフトハンザ、私の全公演解説付きで、498,000という値段がついています。私のお誘い文を引用しておきます。ご都合のつく方の参加をお待ちしています。お問い合わせは朝日サンツァーズ(03-5777-3377、06-6345-1447、052-222-3334)まで。
♪「ライプツィヒ・バッハ音楽祭2013」に、最高潮のタイミングを捉えて乗り込みましょう。「2013」の最高の出し物はガーディナーの指揮する《ヨハネ受難曲》だと思いますが、これを手始めに、ヘルマン・マックスによるカンタータおよびC.P.E.バッハのオラトリオ、ガーディナーによる2曲のオラトリオ、聖トーマス教会合唱団によるクロージング《ロ短調ミサ曲》を聴くというプランは、音楽祭に参加するもっとも贅沢、かつ効率の良い方法であると思います。ちなみにマックスはバッハ・メダルの受賞者で、いま幅広く活躍している、本格的な古楽演奏家です。
6月のドイツは、天候も安定し、日も長くなって、観光にはもっとも適した季節。美しきバロック都市ドレスデンで、当地で初演されたワーグナー《さまよえるオランダ人》の新プロダクションを鑑賞できるのも楽しみです。演目の解説には万全を期すつもりですので、お付き合いいただければ幸いです。
注:マックスの演奏するカンタータは第68番、ガーディナーのオラトリオとは復活祭オラトリオと昇天祭オラトリオです。《ロ短調ミサ曲》のオーケストラはフライブルク・バロック・オーケストラとなっています。
12月のイベント ― 2012年12月02日 09時10分50秒
恒例の、公開イベントのお知らせです。
2日(日)は楽しいクラシックの会の《タンホイザー》--って、もう遅いですね(汗)。これから出るところです。
5日(水)13:00は、朝日カルチャー新宿校の「マタイ徹底講座」。ようやく(?)最後の晩餐に入ります。
8日(土)は久々の朝日カルチャー掛け持ち。学術会議用に第1土曜日を空けたため起こった現象です。10:00からは新宿校の世俗カンタータ講座で、今月はザクセン選帝侯家のためのBWV213、214。《クリスマス・オラトリオ》の原曲ですから、季節にちょうど合います。13:00からの横浜校では、ライプツィヒ時代のオルガン曲を扱います。
9日(日)は、既報のすざかバッハの会。須坂駅前のシルキーホールで、14:00からまず私のミニ講演(《ロ短調ミサ曲》と日本人)、終了後、10周年記念コンサートに入ります。出演者たちの準備が進んでいるようです。
12日(水)19:00は、立川アミュー小ホールで、既報の塚越慎子さんマリンバ・コンサート。大器注目の公演なので、ぜひお出かけください。連絡先は内田(042-301-1527)または長谷川(042-574-3180)まで。
13日(木)は大阪音大で受難曲への修辞学的アプローチについて講演するのですが、これは専門の学生を集めての非公開イベントになるようです。公開するという計画もあり、一部の方にお話ししてしまいましたが、宣伝はされていないようです。15:15から。
16日(日)はモーツァルト・フェラインでの講演。テーマは得意ネタの「モーツァルトの管楽器用法」です。14:00からお茶の水「龍名館」で。これは飛び入り大丈夫だと思います。
19日(水)13:00は今月2回目の朝日新宿「マタイ徹底研究」。多分、オリーブ山に登るところ、すなわち「受難コラール」の出現するあたりを掘り下げることになるでしょう。
22日(土)13:00は、やはり2度目の朝日横浜「エヴァンゲリスト講座」。ちょうど《クリスマス・オラトリオ》です。
まとめていて、ダブルブッキングを発見しました(汗)。ともあれ以上、どうぞよろしく。では立川に出かけます。
2日(日)は楽しいクラシックの会の《タンホイザー》--って、もう遅いですね(汗)。これから出るところです。
5日(水)13:00は、朝日カルチャー新宿校の「マタイ徹底講座」。ようやく(?)最後の晩餐に入ります。
8日(土)は久々の朝日カルチャー掛け持ち。学術会議用に第1土曜日を空けたため起こった現象です。10:00からは新宿校の世俗カンタータ講座で、今月はザクセン選帝侯家のためのBWV213、214。《クリスマス・オラトリオ》の原曲ですから、季節にちょうど合います。13:00からの横浜校では、ライプツィヒ時代のオルガン曲を扱います。
9日(日)は、既報のすざかバッハの会。須坂駅前のシルキーホールで、14:00からまず私のミニ講演(《ロ短調ミサ曲》と日本人)、終了後、10周年記念コンサートに入ります。出演者たちの準備が進んでいるようです。
12日(水)19:00は、立川アミュー小ホールで、既報の塚越慎子さんマリンバ・コンサート。大器注目の公演なので、ぜひお出かけください。連絡先は内田(042-301-1527)または長谷川(042-574-3180)まで。
13日(木)は大阪音大で受難曲への修辞学的アプローチについて講演するのですが、これは専門の学生を集めての非公開イベントになるようです。公開するという計画もあり、一部の方にお話ししてしまいましたが、宣伝はされていないようです。15:15から。
16日(日)はモーツァルト・フェラインでの講演。テーマは得意ネタの「モーツァルトの管楽器用法」です。14:00からお茶の水「龍名館」で。これは飛び入り大丈夫だと思います。
19日(水)13:00は今月2回目の朝日新宿「マタイ徹底研究」。多分、オリーブ山に登るところ、すなわち「受難コラール」の出現するあたりを掘り下げることになるでしょう。
22日(土)13:00は、やはり2度目の朝日横浜「エヴァンゲリスト講座」。ちょうど《クリスマス・オラトリオ》です。
まとめていて、ダブルブッキングを発見しました(汗)。ともあれ以上、どうぞよろしく。では立川に出かけます。
12月12日は立川アミューへ ― 2012年11月21日 09時33分03秒
「楽しいクラシックの会」(たのくら)のコンサート、今年は、国立音大が大きな期待を寄せる新人演奏家をご紹介します。マリンバ奏者の塚越慎子さん。今年「出光賞」を獲得され、テレビ朝日の「題名のない音楽会」にも出演されました。12月12日、19:00に、立川アミューの小ホールにおいでくだされば、ナマ塚越をご覧になれます。
「伸びる大樹 天才マリンバ奏者を聴く」と題するコンサートの曲目は、
バッハの《シャコンヌ》から始めて、一柳慧《源流》、プロコフィエフ《ロミオとジュリエット》から2曲。ここまでが前半で、私が司会します。後半は彼女がトークを交えて送る楽しい曲たちで、《リズミック・カプリス》《マイフェイバリットシングス》《カリタス》など。
昨日初挑戦の《シャコンヌ》を聴かせてもらい、細かく指導させていただきました。さすがにどんどん吸収しますね。席がまだ十分あるようですので、ぜひいらしてください。連絡先は追ってご案内します。
【付記】連絡先はまだ担当者から連絡がないのでお待ちください。しかるに、ダブルブッキングが発覚。同じ日に大阪でも講演をすることになっていました。恐縮して日にち変更をお願いしたところです。12日、立川でよろしく。
「伸びる大樹 天才マリンバ奏者を聴く」と題するコンサートの曲目は、
バッハの《シャコンヌ》から始めて、一柳慧《源流》、プロコフィエフ《ロミオとジュリエット》から2曲。ここまでが前半で、私が司会します。後半は彼女がトークを交えて送る楽しい曲たちで、《リズミック・カプリス》《マイフェイバリットシングス》《カリタス》など。
昨日初挑戦の《シャコンヌ》を聴かせてもらい、細かく指導させていただきました。さすがにどんどん吸収しますね。席がまだ十分あるようですので、ぜひいらしてください。連絡先は追ってご案内します。
【付記】連絡先はまだ担当者から連絡がないのでお待ちください。しかるに、ダブルブッキングが発覚。同じ日に大阪でも講演をすることになっていました。恐縮して日にち変更をお願いしたところです。12日、立川でよろしく。
須坂へおいでください ― 2012年11月18日 23時50分51秒
12月に、私がプロデュースするコンサートが2つあります。ぜひお出かけいただきたいので、1つずつご案内いたします。
12月9日(日)14:00から、須坂シルキーホール(須坂駅前)で、《ロ短調ミサ曲》講義の最終回があります。後半にコンサートを、と予定していましたが、やはり《ロ短調ミサ曲》を演奏することはむずかしく、《ロ短調ミサ曲》も入ったコンサート、という形にしました。「すざかバッハの会」の10周年にちなんで、楽しい内容のものにしました。3部構成です。
第1部は、久元祐子さんのピアノ独奏で、ベートーヴェンの第31番変イ長調のソナタと、シューベルトの即興曲変ホ長調 op.90-2。ソロと伴奏を一手に引き受けてくださる久元さんあってこそ成り立つ、この日のコンサートです。第31番のソナタはバッハとも響き合いますね。
第2部はチェンバロを用いた「バロックを歌う」。BCJの谷口洋介さんのテノールで、モンテヴェルディの〈私は黒い〉(《ヴェスプロ》から)と《ロ短調ミサ曲》の〈ベネディクトゥス〉、カンタータ第78番のレチタティーヴォとアリアというプログラムを組みました。塩嶋達美さんのトラヴェルソが付きます。
第3部は、「オペラの愉しみ」。須坂では私の周辺の歌い手がずいぶんお世話になり、《ポッペアの戴冠》まで上演してしまったわけですが、今年は、まだこの地を踏んでいない大武彩子さんをお連れすることにしました。得意の超高音コロラトゥーラを、夜の女王の第1アリア、《ホフマン物語》のオランピアのアリアで披露していただきます。加えて《カルメン》のミカエラとホセの二重唱(←大好きな曲)と、《フィガロの結婚》のマルチェッリーナとの愉快な二重唱が歌われます。
道化役マルチェッリーナは誰か。彼女の先生にあたる岩森美里さん(メゾ・ソプラノ)にご出演いただくのが、今回の自慢です。存在感満点の岩森さんには、《カルメン》のハバネラ、《サムソンとデリラ》のデリラのアリア、若干の歌曲を歌っていただきます。
須坂とその周辺には、観光の名所がたくさんあります。「豪商の館」田中本家、小布施、志賀高原を取り巻く諸温泉、もちろん長野の善光寺など。観光がてら遊びにきていただけると嬉しいです。お問い合わせは大峡喜久代さんまで(℡026-248-5326)。最後に、才色兼備の大武さんに対して、本談話室常連の方からいただいたエールを引用しておきます。
「 昨夜、大武彩子さん主演のオペラ> 《天国と地獄 抜粋、 ピアノ伴奏》を見て(聴いて)参りました。期待に違わぬコロラトゥーラの素晴らしさ!オーラが輝いておりました。コロラトゥーラの盛りは短いですから(グルベローヴァのように長持ちしてほしいですけれど)今後も、大武さんの歌唱を聴ける機会は、万障繰り合わせて聴き逃すまいと思っております。」
【付記】コンサートの前に、「《ロ短調ミサ曲》と日本人」と題する30分ほどの講演を行います。
12月9日(日)14:00から、須坂シルキーホール(須坂駅前)で、《ロ短調ミサ曲》講義の最終回があります。後半にコンサートを、と予定していましたが、やはり《ロ短調ミサ曲》を演奏することはむずかしく、《ロ短調ミサ曲》も入ったコンサート、という形にしました。「すざかバッハの会」の10周年にちなんで、楽しい内容のものにしました。3部構成です。
第1部は、久元祐子さんのピアノ独奏で、ベートーヴェンの第31番変イ長調のソナタと、シューベルトの即興曲変ホ長調 op.90-2。ソロと伴奏を一手に引き受けてくださる久元さんあってこそ成り立つ、この日のコンサートです。第31番のソナタはバッハとも響き合いますね。
第2部はチェンバロを用いた「バロックを歌う」。BCJの谷口洋介さんのテノールで、モンテヴェルディの〈私は黒い〉(《ヴェスプロ》から)と《ロ短調ミサ曲》の〈ベネディクトゥス〉、カンタータ第78番のレチタティーヴォとアリアというプログラムを組みました。塩嶋達美さんのトラヴェルソが付きます。
第3部は、「オペラの愉しみ」。須坂では私の周辺の歌い手がずいぶんお世話になり、《ポッペアの戴冠》まで上演してしまったわけですが、今年は、まだこの地を踏んでいない大武彩子さんをお連れすることにしました。得意の超高音コロラトゥーラを、夜の女王の第1アリア、《ホフマン物語》のオランピアのアリアで披露していただきます。加えて《カルメン》のミカエラとホセの二重唱(←大好きな曲)と、《フィガロの結婚》のマルチェッリーナとの愉快な二重唱が歌われます。
道化役マルチェッリーナは誰か。彼女の先生にあたる岩森美里さん(メゾ・ソプラノ)にご出演いただくのが、今回の自慢です。存在感満点の岩森さんには、《カルメン》のハバネラ、《サムソンとデリラ》のデリラのアリア、若干の歌曲を歌っていただきます。
須坂とその周辺には、観光の名所がたくさんあります。「豪商の館」田中本家、小布施、志賀高原を取り巻く諸温泉、もちろん長野の善光寺など。観光がてら遊びにきていただけると嬉しいです。お問い合わせは大峡喜久代さんまで(℡026-248-5326)。最後に、才色兼備の大武さんに対して、本談話室常連の方からいただいたエールを引用しておきます。
「 昨夜、大武彩子さん主演のオペラ> 《天国と地獄 抜粋、 ピアノ伴奏》を見て(聴いて)参りました。期待に違わぬコロラトゥーラの素晴らしさ!オーラが輝いておりました。コロラトゥーラの盛りは短いですから(グルベローヴァのように長持ちしてほしいですけれど)今後も、大武さんの歌唱を聴ける機会は、万障繰り合わせて聴き逃すまいと思っております。」
【付記】コンサートの前に、「《ロ短調ミサ曲》と日本人」と題する30分ほどの講演を行います。
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