今月のイベント2012年11月06日 01時20分29秒

遅れました。今月のイベントです。

7日(水)の13:00からは、朝日カルチャー新宿校の「マタイ徹底研究」の4回目。3曲目から6曲目まで、つまり、最初のコラールから最初のアリアまでを、詳し~くやります。大阪からの帰りになりますので、荷物を持って出ます。忘れ物に気をつけなくては。

11日(日)の14:00からは、まつもとバッハの会の2回目。「バッハの仕事場を覗く」シリーズの第2回、「バッハの環境、バッハ家の伝統」というテーマでお話しします。今回のみ、会場が「県(あがた)の森」に変わります。ステージから転落しないで済みそうです。

17日(土)の10:00からは、立川の「楽しいクラシックの会」例会(錦学習館)。ワーグナー・プロジェクトが、いま《タンホイザー》に入っています。詳しくやった方が面白いので、今回は第1幕後半と、第2幕を対象にします。

21日(水)の13:00からは、「マタイ徹底研究」の第5回です。最初のソプラノのアリアから入ることになるでしょうが、聴き比べなどやっていますので、最後の晩餐に入るぐらいで終わるでしょうか。

24日(土)、25日(日)は京都の西本願寺聞法会館をお借りして、日本音楽学会全国大会が開かれます。テーマは、「宗教と音楽/信仰と音楽」。私の会長任期は今年が最後ですが、絶好のテーマで締めくくることができて嬉しいです。25日の15:10から、私のコーディネートで「宗教音楽の『研究』はいかにあるべきか」というシンポジウムを行います。尊敬する佐々木健一先生をゲストにお招きし、大角欣矢、藤田隆則、田中多佳子3氏をパネリストとして開催します。どなたでもお聴きになれます。

きわめて多忙な今月。おかげさまで、充実しています。

古楽の楽しみ、今月の特集2012年11月01日 14時29分52秒

再放送で事実上一ヶ月送りとなった、「古楽の楽しみ」。今月は、「バッハの秋のカンタータ」という特集を組みました。

教会暦の三大祝日は、冬と春にやってきます。秋は「三位一体後」の祝日がえんえんと続く地味な季節で、祝日もわずかしかありません。しかしこの季節の礼拝のためにバッハが書いたカンタータには名作が多くあり、これまで、取り上げる機会がありませんでした。そこで、名作選を企画。かなり、切り札を切る結果となりました。

11月5日(月)は、三位一体後第12日曜日のためのアルト独唱用カンタータ第35番《霊と魂は驚き惑う》と、第14日曜日のための第78番《イエスよ、あなたは私の魂を》。前者には鈴木雅明さんのすばらしいオルガンが聴けるBCJ 盤を(ソロはロビン・ブレイズ)、思い出深き後者にはリリングのものを選びました(一応聴き比べましたので、この選択には自分でひっくり)。

6日(火)は、第16日曜日のための第8番《いとしい神よ、私はいつ死ぬのですか》と、ミカエルの祝日(9月29日)のための第19番《かくて戦いが起こり》、そして宗教改革記念日(10月31日)のための第80番《われらが神は堅き砦》。演奏はすべてガーディナーの「バッハ巡礼2000」からで、第80番は抜粋です。

世俗カンタータも1曲入れたいと思い、7日(水)は荘園領主祝賀の《心地よきヴィーデラウよ》BWV30aを取り上げ、皆様御存知の、現地探訪体験をお話しました。演奏はレオンハルト指揮、カフェ・ツィンマーマンのもの。少し余った時間に、第169番の冒頭シンフォニア(オルガン・ソロ付き)を、BCJの演奏で入れました。

8日(木)は、第19日曜日のためのバス独唱用カンタータ第56番《私は喜んで十字架を担おう》と、第27日曜日のための第140番《目覚めよ》。周知の両名曲を、ガーディナーの「巡礼2000」の実録で取り上げました。このシリーズは1年間でバッハのカンタータ全曲ツアーをするという信じがたい企画の生録なので、当然ながら出来不出来がありますが、この2曲、とくに第140番はじつに目覚しい演奏です。この最高傑作に決定盤がないことをずっと嘆いていたのですが、このガーディナーが断然いいです。普段感想などはおっしゃらない技術の方が絶賛しておられましたので、私だけの感想ではないと思います。

これだけ名曲を集めてみると、バッハのカンタータはやっぱりすばらしいなあ、というのが実感。皆様、今月は早起きしましょう(笑)。

展覧会の楽しみ2012年10月11日 11時08分37秒

平素あまり行かない展覧会を、2つ覗きました。

まず、ブリジストン美術館で進行中の「ドビュッシー、音楽と美術」。10のテーマに分類された展示で、スケールの大きな展覧会です。平日の4時頃でしたが、女性を中心に、入場者がひきもきらず。ドビュッシーがいかにメジャーな存在であるかを認識しました。もちろん、印象派/象徴派絵画の人気も一役買っていることでしょう。あと、「タイヤ」をめぐるテレビ・コマーシャルのパンチ力も影響しているように思いますがどうでしょうか。

もうひとつは、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で開催中の「音楽のある展覧会=ウィーンに残る、日本とヨーロッパ450年の足跡/ウィーン楽友協会創立200周年記念」というもの。楽友協会にこれほど日本関連の資料がたくさん保存されているとは知りませんでした。1890年に《ロ短調ミサ曲》の〈クルツィフィクスス〉が〈富士登山〉という日本語歌詞で初演されたさい、「音楽博士テルシャック氏」という人物が記録を残しているのですが、その人の写真が掲示されていたのにはびっくりしました。いまたくさんおられる洋楽受容の研究者には必見の展覧会だと思います。明日(12日)までですけど。

今月の「古楽の楽しみ」2012年09月04日 09時57分52秒

8月が「追悼音楽」という重い企画でしたので、9月は軽く楽しめるものにしたいと思い、テレマンの特集を組みました。テレマンの作品はこれまでもある程度取り上げてきましたが、ご存じのような多作家なので、音源もたくさんあります。やってみて、最近の古楽器演奏の高まりが、テレマンの音楽を着実にひたしていると実感しました。

10日(月)は30代(すなわちアイゼナハ/フランクフルト時代)の作品から、まずカンタータ《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》。1860曲ある教会カンタータの第1174番(!)で、5曲ある同名カンタータの第1曲です。もちろんルターのコラールが使われています。もう1つは、イ短調のリコーダー組曲。有名な作品ですが、シュテーガーとベルリン古楽アカデミーによる演奏が、ポーランド色も取り入れつつ、怒涛の勢い。昔よく聴いた演奏とは別の曲のようです。

11日(火)は、テレマンの楽器の使い方に焦点を当てました。最初に、オーボエとファゴットを管楽器とする管弦楽組曲ロ短調第1番。次に、そこにフルートが加わるホ短調第3番(抜粋)。演奏はプラートゥム・インテグルム(ロシアのピリオド楽器アンサンブル)です。後半は金管を主役とし、アンサンブル・ソナタニ長調(コンチェルト・メナンテ演奏)と、《ターフェルムジーク》第3集から、2つのホルンが入る変ホ長調のコンチェルト(ムジカ・アンフィオン演奏)。いずれも楽器がよく生かされた作品で、演奏して楽しく、聴いて楽しいものです。

12日(水)は、小編成の室内楽曲を並べました。まずイ短調第5番(ポーランド風)とト長調第7番のトリオ・ソナタ(弦)を、コンチェルト・メランテの演奏で。このアンサンブル(ピリオド楽器)は、半分がベルリン・フィル、半分がベルリン古楽アカデミーの奏者なのだそうですね。ベルリン・フィルのバロック演奏もここまで来たかと、隔世の感をもちました。トリオ・ソナタからは、木管によるニ短調第4番を、イル・ガルデッリーノの演奏で加えました。

後半はソロ。《信頼のおける音楽の師》のファゴット・ソナタヘ短調(シンタグマ・アミーチ演奏)で開始し、次に、無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジアホ短調(佐藤俊介演奏)、残った時間に、無伴奏ガンバのためのニ長調のソナタから、第2楽章を入れました(クイケン演奏)。

どうしても器楽曲が中心となりますが、13日(木)には、声楽曲を紹介することにしました。まず短いモテットを2曲、《死者は幸いである》と《われらが神は堅き砦》。演奏はヘニッヒ指揮のマクデブルク室内合唱団です。次に1730年の《マタイ受難曲》から、最後の晩餐と、十字架・埋葬の場面。フリーベルガー指揮、シュレーグル音楽ゼミナールの演奏がもう1つですが、音楽的には美しい作品です。1746年と58年の《マタイ》の音源もあったのになぜ1730年の作品を選んだかについては、いずれ改めて書きたいと思います。

9月のイベント2012年08月31日 23時25分14秒

8月、終わりました(きっぱり)。9月のご案内ですが、時すでに遅しですね。

1日(土)は、朝日カルチャーのはしご。新宿校の世俗カンタータ講座(10:00~12:00)は、荘園領主への祝賀作品で、《心地よきヴィーデラウよ》BWV30aと《農民カンタータ》を採り上げます。今回は講座用に、《ヴィーデラウ》の台本を訳しました(!)。ちょうど外国から世俗カンタータの項目を寄稿する仕事が入ったので、ていねいに見ておきたいと思います。6月に現地を訪れて、土地勘を養ったのが、ここで生きます。

《農民カンタータ》の方言混じりのテキストは、昔四苦八苦して翻訳した記憶があり、パソコンに入っていないのを残念に思っていたのですが、探してみたら、カペラ・サヴァリアのCDに載っていました。これを使います。

横浜校の「エヴァンゲリスト講座」(13:00~15:00)は、《マタイ受難曲》に到達しました。多角的に扱えますし、扱ってきた作品ですが、横浜では講座の性格を重んじて、文庫の切り口に忠実に進めます。つまり若いころの作品観に立ち戻るわけで、「慈愛」の概念と「感情を扱うやさしさ」がポイントになります。

2日(日)は、埼玉県合唱コンクールの3日目。小学校の部、彩の国の部、一般の部で、一般の部が激戦になりそうです。

この9日(日)から、松本バッハの会で、全6回のバッハ講座を開始します。題して、「バッハの仕事場を覗く」。1回目は「自筆楽譜は何を語るか」というタイトルです。図版を豊富に使いますが、マニアックになりすぎてもいけませんので、冒頭に、バッハ入門に最適な5つの作品を映像で鑑賞し、わかりやすく導入するつもりです。14:00から、松本深志高校教育会館にて。よろしくお願いします。ひと月おきに、来年7月まで続けます。(連絡先0263-88-7874、E-mail:shinri@2938.jp)

15日(土)10:00からは立川の錦町学習館にて、「楽しいクラシックの会」。ワーグナー・プロジェクトがいよいよ《さまよえるオランダ人》に到達します。「CD3選」のコーナーも、毎月楽しんでいただいています。

22日(土)の13:00から、朝日カルチャー横浜校の「エヴァンゲリスト講座」。《マタイ受難曲》の第2回です。8月にできなかったものですから、月2回になりました。

今月の「古楽の楽しみ」2012年08月08日 23時55分25秒

7月のチェンバロ協奏曲はとても楽しんでいただけたようです。平素暗く重い曲をよく使うからかなとも思いますが、なにぶんドイツ・バロックが担当ということで、8月はまた暗くなります。お盆を根拠としての、追悼音楽特集です。

最近、ヨハン・ルートヴィヒ・バッハがマイニンゲン大公の逝去に寄せて書いた追悼音楽が掘り起こされ、複数の録音が出ています。入手して聴いてみると、たしかに、スケールの大きな力作。これを14日の火曜日に据えて、前後を構成しました。演奏はバッハ・メダルの受賞者、ヘルマン・マックスのものです。

この作品は1724年の作ですが、26年にバッハがこのJ.L.バッハのカンタータを何曲も演奏し、逝去した大公の台本を自作に使ったのは、追悼音楽の評判が影響したからではないかとも考えられます。幸い、切り札であるバッハのザクセン選帝侯妃追悼音楽(カンタータ第198番)をまだ出していませんでしたので、15日の水曜日にはこれを使います。この作品ばかりは、ちょっと古いですが、レオンハルト盤で聴いていただきます。

大学教会における追悼礼拝では、カンタータの前後に、バッハがオルガンで前奏と後奏を行ったことが記録されています。それはカンタータと同じロ短調であったはずで、同時期の作品、プレリュードとフーガBWV544だったのではないかというのが、ヴォルフ先生の考え。そこで放送では、コープマンによるこのオルガン曲を、前後に使ってみました。テンポが速いので、ちょうど入れることができました。

13日(月)は、シュッツのムジカーリッシェ・エクセークヴィエンとヨハン・クリストフ・バッハの死をめぐる音楽。出身地を治める領主ポストフームス侯に捧げるシュッツの音楽もすばらしいですが、その真価を伝える演奏となると、ずっと古いマウエルスベルガー指揮、ドレスデン聖十字架合唱団以降のものは選べませんでした。19日(木)は、ハンブルク市長ガルリープ・ジレムの葬儀に捧げるテレマンの作品(1733年)です。ミヒャエル・シュナイダーの演奏。

というわけで、重量感に富む作品が並びます。9月はテレマン特集で軽くいきますのでご容赦ください。

8月のイベント2012年08月03日 01時02分10秒

恒例のご案内です。

3日(金)は19:00からいずみホールで、バッハのオルガン作品全曲演奏会(新シリーズ)の、第1回。著名なゲアハルト・ヴァインベルガー氏が、「受難の悲しみ、救済の喜び」というタイトルの下、《ドリア調トッカータとフーガ》《小フーガ》などを演奏されます。ヴァインベルガー氏はコンサートの重要性を理解して、ずいぶん責任を感じてくださっているとのこと。ぜひ盛り上げて、成功させたいと思います。

4日(土)は10:00から、朝日カルチャー新宿校のバッハ・世俗カンタータ講座。『教養としてのバッハ』でも論じた歌合戦のカンタータ、第201番を、新たに入手したCDで採り上げます。準備は済ませましたが、問題は、間に合うかどうかです(笑)。こうしたパターンは、現役時代とおんなじです。

「たのくら」のワーグナー・プロジェクトは、18日(土)の10:00から(立川市錦学習館)。扱うのは、《オランダ人》以前の初期の3オペラです。19日(日)は、すざかバッハの会の《ロ短調ミサ曲》講座。今回のテーマは〈ニカイア信条〉になります。

24日(金)、25日(土)は恒例の、埼玉県の合唱コンクール審査。26日からの週は、サントリー芸術財団の「サマー・フェスティバル」に付き合います。朝の放送については、あらためてご案内します。

今月の「古楽の楽しみ」2012年07月08日 23時30分31秒

16日(月)~19日(木)です。バッハのチェンバロ協奏曲を特集しました。

総時間を合計すると、どう計算しても、放送時間ぎりぎり。残念ながら、2台用BWV1062の第2楽章(←一番長い)を割愛しました。しかし、明るく楽しい名曲揃いですね。チェンバロのソロですと旋律がくっきり浮かんで来ないうらみがどうしてもありますので、ピアノによる演奏も、とてもいいと思います。1曲ずつ演奏者を変え、ピアニストも混ぜる、という方針でCDを選びました。それぞれの曲にイチオシの演奏を並べられると良かったのですが、放送の悲しさ、最優先事項は演奏時間でした。

16日(月)は1台用の3曲。イ長調BWV1055(フリッシュ/カフェ・ツィンマーマン)、ホ長調BWV1053(マルタン/ラ・フォリー・フランセーズ)、そしてニ長調BWV1054(リフシッツ/シュトゥットガルト室内管)。リフシッツ、すばらしいですよ。

17日(火)も1台用3曲。ニ短調BWV1052(エガー/マンゼ)、ヘ長調BWV1057(アレッサンドリーニ/コンチェルト・イタリアーノ)、ヘ短調BWV1056(タロー/ラバディ)です。

18日(水)は色とりどり。1台用で残るト短調BWV1058は、リフシッツのアンコールとしました。次に3台用のニ短調BWV1063(コドレアヌ、オスター、ラウクヴィク)と、2台用で唯一のオリジナル曲、ハ長調BWV1061(コープマン、マトー)。最後にBWV1062の第1楽章(コープマン)。

19日(木)は、3台用のハ長調BWV1064(武久源造、大塚直哉、平井み帆)から始め、4台用のイ短調BWV1065(レヴィン他、リリング指揮)、2台用のハ短調BWV1060とBWV1062の終楽章(シフ、ピーター・ゼルキン)で構成しました。楽しく聴けます。どうぞよろしく。

7月のイベント2012年07月05日 00時31分51秒

in Japanです(笑)。

7日(土)10:00は、朝日カルチャー新宿校のバッハ/世俗カンタータ講座。知名度の少ない曲をやっていますが受講生に恵まれ、活気を呈してきました。今月はBWV202、204、209。ソプラノのソロ・カンタータの特集です。

11日(水)は、客員教授の肩書をいただいている大阪音大で講義です。「研究と実践の協同--私の体験」というタイトルで、音楽学と演奏の接点を考えます。18日(水)はピティナで、バッハのピアノ曲の演奏法について講義・・・するはずなのですが、ホームページに掲載されていませんね。どうなっているんだろう。

20日(金)19:00は、宮崎市民プラザのオルブライト・ホールで、シムウェル(大薗)英華さんのピアノ・リサイタルのレクチャーをします。曲目は月光ソナタと、バッハ/ブラームスの《シャコンヌ》、《展覧会の絵》(彼女が修士論文で研究した作品)。かつて仲間たちとともにリサイタルを支援したことのある、賛嘆の的だった方のコンサートです。いらっしゃれる方は、応援してください。

28日(土)13:00は、朝日カルチャー横浜校のエヴァンゲリスト講座。今月のテーマは鍵盤用のパルティータです。最近日程が不規則な「たのくら」(楽しいクラシックの会、立川)は29日(日)の10:00から。「若きワーグナー」と題して、初期の作品を採り上げます。どうぞよろしく。

今月の「古楽の楽しみ」2012年06月02日 23時55分45秒

今月は、18~21日です。「ドイツ・バロックのオルガン音楽」という特集にしました。目下録音中ですが、結構、愛着があります。

オルガン音楽が、大好きになってしまったのです。これは明らかに、いずみホールのシリーズのおかげ。聴き慣れるにつれて、加速度的に面白くなるのがオルガン音楽です。そこで、声楽曲を交えたりせずに、4日間、オルガンだけが響く企画にしました。前半をバッハに至る系譜、後半をバッハとして、各回を構成しています。

18日(月)は、スウェーリンク、シャイト、ツァホウ、バッハ。演奏者は、フォーゲル、ラムル、レオンハルト、ブリツィ、国分桃代です。バッハはトリオ・ソナタ第4番、プレリュードとフーガイ短調BWV543など。19日(火)はトゥンダー、ブクステフーデ、バッハで、演奏者はフォックルールと小糸恵。バッハはプレリュードとフーガイ長調BWV536、ホ短調BWV548など。しかしブクステフーデも本当にいいと思います(プレリュードとフーガ嬰ヘ短調、シャコンヌホ短調など)。

いま小糸恵さんに注目しているのは、ヴォルフ先生の人選によるいずみホールのシリーズに、日本人として最初に選ばれた方であるからです。ローザンヌで活躍しておられるということで、私もまったく知りませんでした。CDを聴くと、すごいですよ。コンサートは、来年の3月です。

20日(水)は、パッヘルベル、ラインケン、シュトルンク、グリニー(←フランス人ですが)、バッハ。演奏は椎名雄一郎、レオンハルト、イゾワール、フォーゲル。バッハの曲目は《ピエス・ドルグ》BWV572です。

21日(木)はオール・バッハで、ヴィヴァルディのコンチェルト編曲を2つ、アルビノーニのコンチェルト編曲、最後にバッハの《トッカータ、アダージョとフーガ》BWV564。ギエルミ圧巻の演奏で構成しました。

オルガン曲が好きになると、バロックの価値観は倍加します。その一助になることを願っています。