いずみシンフォニエッタ絶好調 ― 2012年07月14日 23時14分14秒
今週2回目の大阪・日帰り往復。疲れましたが、充実した1日でした。
今日は、いずみシンフォニエッタの定期演奏会。いずみシンフォニエッタは現代音楽の演奏を主目的に、最高水準のアーチストを選んで結成された室内オーケストラです。東日本の方々にはまだ馴染みがないと思うのですが、きわめてレベルが高く、覇気のある演奏をします。折があれば、ぜひ聴いてください。あ、私は一人のお客様で、西村朗さんに音楽監督をおまかせしています。
プログラムは、フランセ(生誕100年)の《セレナード》、ドビュッシー(生誕150年)の《神聖な舞曲と世俗的な舞曲》、プーランクの《オルガン協奏曲》という、フランスの名曲たち。そこに、エリザベート・コンクールのグランプリで時の人となった酒井健治さんの委嘱新作《Danse Macabre》が加わり、興味も魅力も満点の選曲になりました(指揮:飯森範親)。いずみホールのオルガンはフランス仕様なので、プーランクには、バッハ以上にぴったり。土橋薫さんが熱演してくださいました。
先日のご案内に、2つプラスするべきことがありました。18日(水)10:30からはやはりピティナのワークショップがあります(ピアニスト対象)。「バッハ演奏の最新事情~歴史的背景をふまえて~」というテーマを出してありますが、どこまで結果を出せるか心配です。21日(土)は、鈴鹿短期大学で講演をすることを忘れていました。郡山キャンパス・国際文化ホールで、13:00から。《ロ短調ミサ曲》について、新たな構想でお話します。宮崎から直行いたします。
今日は、いずみシンフォニエッタの定期演奏会。いずみシンフォニエッタは現代音楽の演奏を主目的に、最高水準のアーチストを選んで結成された室内オーケストラです。東日本の方々にはまだ馴染みがないと思うのですが、きわめてレベルが高く、覇気のある演奏をします。折があれば、ぜひ聴いてください。あ、私は一人のお客様で、西村朗さんに音楽監督をおまかせしています。
プログラムは、フランセ(生誕100年)の《セレナード》、ドビュッシー(生誕150年)の《神聖な舞曲と世俗的な舞曲》、プーランクの《オルガン協奏曲》という、フランスの名曲たち。そこに、エリザベート・コンクールのグランプリで時の人となった酒井健治さんの委嘱新作《Danse Macabre》が加わり、興味も魅力も満点の選曲になりました(指揮:飯森範親)。いずみホールのオルガンはフランス仕様なので、プーランクには、バッハ以上にぴったり。土橋薫さんが熱演してくださいました。
先日のご案内に、2つプラスするべきことがありました。18日(水)10:30からはやはりピティナのワークショップがあります(ピアニスト対象)。「バッハ演奏の最新事情~歴史的背景をふまえて~」というテーマを出してありますが、どこまで結果を出せるか心配です。21日(土)は、鈴鹿短期大学で講演をすることを忘れていました。郡山キャンパス・国際文化ホールで、13:00から。《ロ短調ミサ曲》について、新たな構想でお話します。宮崎から直行いたします。
今月のイベント・大阪編+α ― 2012年05月04日 23時50分37秒
皆様、連休いかがお過ごしですか--これは連休の実感のない者からの社交辞令です。野球、なかなかうまくいきませんね(笑)。
いずみホール関連のご案内です。5月23日(水)から25日(金)まで大阪に滞在し、いずみホールの2つのコンサートを仕切ります。23日(水)は、渡邊順生さんの極めつけ《ゴルトベルク変奏曲》。平日ですが午後2時から設定してみました。いらっしゃれないという方も多いと思うのですが、反面、それなら行きやすい、という方もたくさんおられるのではないか、という考えからです。いろいろな《ゴルトベルク》が氾濫していますが、作品を知悉した正統的な解釈なら、やっぱり渡邊さん。私もみっちりレクチャーします。
25日は、「モーツァルトのオペラは管楽器で!」と題するコンサートで、これは定例の7時からです。毎年夏に管楽合奏編曲でモーツァルトのオペラ・ハイライトを国立音大企画として巡演していましたが、なかなか面白いと思うので、定年になったのをきっかけに、いずみホールでも紹介させていただくことにしました。
澤畑恵美、高橋薫子、経種廉彦、久保田真澄という第一級の顔ぶれで上演できることが自慢です。前半は《フィガロの結婚》から。久元祐子さんのピアノに管楽器を少しずつ加える形で、モーツァルトの管楽器用法の巧みさを実感していただきます。後半は管楽器オンリーで、《コジ・ファン・トゥッテ》の抜粋です。楽しめると思いますので、ぜひお出かけください。
前回のご案内、大事なことを忘れていました。27日(日)の15:00から千駄ヶ谷のビブリオテックで、「21世紀にバッハの学ぶということ」と題するトークショーを開催します。『教養としてのバッハ』の刊行を記念して、アルテスパブリッシングが企画するものです。本の編集にたずさわった久保田慶一さん、佐藤真一さん(歴史家)と三人で、バッハを語り合います。「トークショー」という言葉はよく聞きますが私は初めてで、なんとなく緊張します。電話かメールで予約するようです(アルテスパブリッシングのホームページをご覧ください)。
いずみホール関連のご案内です。5月23日(水)から25日(金)まで大阪に滞在し、いずみホールの2つのコンサートを仕切ります。23日(水)は、渡邊順生さんの極めつけ《ゴルトベルク変奏曲》。平日ですが午後2時から設定してみました。いらっしゃれないという方も多いと思うのですが、反面、それなら行きやすい、という方もたくさんおられるのではないか、という考えからです。いろいろな《ゴルトベルク》が氾濫していますが、作品を知悉した正統的な解釈なら、やっぱり渡邊さん。私もみっちりレクチャーします。
25日は、「モーツァルトのオペラは管楽器で!」と題するコンサートで、これは定例の7時からです。毎年夏に管楽合奏編曲でモーツァルトのオペラ・ハイライトを国立音大企画として巡演していましたが、なかなか面白いと思うので、定年になったのをきっかけに、いずみホールでも紹介させていただくことにしました。
澤畑恵美、高橋薫子、経種廉彦、久保田真澄という第一級の顔ぶれで上演できることが自慢です。前半は《フィガロの結婚》から。久元祐子さんのピアノに管楽器を少しずつ加える形で、モーツァルトの管楽器用法の巧みさを実感していただきます。後半は管楽器オンリーで、《コジ・ファン・トゥッテ》の抜粋です。楽しめると思いますので、ぜひお出かけください。
前回のご案内、大事なことを忘れていました。27日(日)の15:00から千駄ヶ谷のビブリオテックで、「21世紀にバッハの学ぶということ」と題するトークショーを開催します。『教養としてのバッハ』の刊行を記念して、アルテスパブリッシングが企画するものです。本の編集にたずさわった久保田慶一さん、佐藤真一さん(歴史家)と三人で、バッハを語り合います。「トークショー」という言葉はよく聞きますが私は初めてで、なんとなく緊張します。電話かメールで予約するようです(アルテスパブリッシングのホームページをご覧ください)。
記者会見 ― 2012年04月20日 11時50分21秒
今日は大手町で、秋の「ウィーン音楽祭 in Osaka」のプログラムを発表する記者会見がありました。3年ごとにやってきたこの音楽祭、今回が一応最後になるのですが、とてもいいプログラムになったように感じているのです。近いうちに、ここでも発表させていただきます。
《ミサ・ソレムニス》を指揮するクリスチャン・アルミンク氏(←ウィーンが洋服を着ているような方)、ベートーヴェンの第4協奏曲のソロを弾くインゴルフ・ヴンダー氏が同席。プレス関係の方々が30人以上も集まってくださり、有名な方が何人もおられて、緊張しました。私が企画紹介をしている間に練達の通訳の方が同時通訳でよどみなくドイツ語にしてくださるのですが(すごいです)、少しわかるだけに頭が混乱してしまい、浮き足立った説明になって修正できず。まだまだ未熟です。それにしても、アルミンク氏の人当たりの良さはたいへんなもので、すっかり感心しました。このように人の気持ちをそらさないことが、指揮の秘訣でもあるようです。
そういえば、鈴木雅明さんがライプツィヒの「バッハ・メダル」を受賞した件が報道されていました。おめでとうございます。バッハ・コレギウム・ジャパンの日本人離れしたバッハは現地でも有名ですし、明晰な頭脳で英語、ドイツ語を完璧に話され、研究にも精通しておられる鈴木さんへの尊敬は、研究者の間でも確立されています。6月の授賞式では、私も祝辞を差し上げることになっています。
《ミサ・ソレムニス》を指揮するクリスチャン・アルミンク氏(←ウィーンが洋服を着ているような方)、ベートーヴェンの第4協奏曲のソロを弾くインゴルフ・ヴンダー氏が同席。プレス関係の方々が30人以上も集まってくださり、有名な方が何人もおられて、緊張しました。私が企画紹介をしている間に練達の通訳の方が同時通訳でよどみなくドイツ語にしてくださるのですが(すごいです)、少しわかるだけに頭が混乱してしまい、浮き足立った説明になって修正できず。まだまだ未熟です。それにしても、アルミンク氏の人当たりの良さはたいへんなもので、すっかり感心しました。このように人の気持ちをそらさないことが、指揮の秘訣でもあるようです。
そういえば、鈴木雅明さんがライプツィヒの「バッハ・メダル」を受賞した件が報道されていました。おめでとうございます。バッハ・コレギウム・ジャパンの日本人離れしたバッハは現地でも有名ですし、明晰な頭脳で英語、ドイツ語を完璧に話され、研究にも精通しておられる鈴木さんへの尊敬は、研究者の間でも確立されています。6月の授賞式では、私も祝辞を差し上げることになっています。
ギエルミ氏、バッハを彷彿とさせる名演 ― 2012年03月19日 02時12分57秒
14日(水)、ヴォルフ先生の講演会。バッハにとってオルガンがいかに肝要な楽器であったか、というお話です。ヴォルフ先生は、本来オルガニスト。それだけに、バッハの音楽をオルガニストの音楽だなあ、と思われることが多いようです。
たとえば、《ブランデンブルク協奏曲》。この曲集は6曲とも編成が異なり、曲ごとに新しい響きの世界が探究されています。ヴォルフ先生は、こうしたところにバッハがオルガンから音楽を発想したことを見て取れる、とおっしゃるのですね。オルガンにはストップがあり、さまざまな音色を弾き分けることができ、バッハもそれに務めていたから、というわけです。
岡本和子さんの完璧な通訳と、ロレンツォ・ギエルミ氏の実演を交えて進められる講演は、まことに贅沢。お客様は200人ほどで、普通の講演では大入りなのですが、800席のホールでの開催ですので、ガラガラに見えます。それでも意に介さず、大熱演してくださいました。
ギエルミ氏のコンサートの前振りを兼ねる趣旨から、オルガン音楽と他ジャンルの交流について、とくにくわしく言及されました。バッハのオルガン曲に、プレリュードとフーガニ短調BWV539という作品があります。そのフーガが、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番の第2楽章と同一なのです。通説ではヴァイオリン曲からの他者の編曲、ということになっているのですが、ヴォルフ先生はバッハの真作でヴァイオリン曲はそこからの編曲、という見方を提示され、びっくりしました。
新しいお考えですか、とお尋ねしたところ、オルガン曲は筆写譜で確証はないのだが、どちらもワイマール時代の作品であり、自分はそう考えている、とのこと。たしかに、無伴奏ヴァイオリンのフーガがいきなり書き下ろされたというのも、不用意な想定かもしれません。無伴奏曲にもパロディ(既作の転用)がありうるでしょうか、と伺ったところ、十分にありうるというお答えでした。なるほど。その夜、北新地でお寿司をご一緒しました。お寿司が大好きでいらっしゃるのです。
15日(木)。先生のご尽力で、長距離ランニングで疲労困憊の私との記者会見もうまくいき、ギエルミさんのコンサートになりました。冒頭に、ヴォルフ先生のご挨拶をいただいたことは、いうまでもありません。
それにしても、ギエルミ氏の演奏は、すごかったですね。明晰にして透明、知的というのはいつも感じるギエルミさんの美点ですが、この日はイタリア人のテンペラメントのめらめらと燃え上がる趣きがあり、ヴィヴァルディ編曲のコンチェルトなど、こんなに面白い音楽だと思ったのは初めてです。ギエルミさんによるとヴィヴァルディなしでは考えられない曲であるというプレリュードとフーガイ短調BWV543も、同様にエキサイティングでした。
バッハの演奏にかかわる生前の記録として、テンポが速かった、レジストレーション(ストップの組み合わせによる音色づくり)がまったく個性的であった、テクニック(とくにペダル)が超絶的であった、ということがあります。そのすべてが当日のギエルミ氏の演奏にあてはまりました。燦然たるイタリア風のバッハ。これこそ、バッハの理想であったのかもしれません。
16日(金)に帰国されたヴォルフ先生、その日の20時からライプツィヒの見本市で、バッハに関する新しい出版物の紹介をなさるのだそうです。そんなご多忙の中、来日してサービスしてくださるご好意に、感謝しきりです。バッハの全曲シリーズの終わりにはお祭をしましょう、と約束して、お別れしました。
たとえば、《ブランデンブルク協奏曲》。この曲集は6曲とも編成が異なり、曲ごとに新しい響きの世界が探究されています。ヴォルフ先生は、こうしたところにバッハがオルガンから音楽を発想したことを見て取れる、とおっしゃるのですね。オルガンにはストップがあり、さまざまな音色を弾き分けることができ、バッハもそれに務めていたから、というわけです。
岡本和子さんの完璧な通訳と、ロレンツォ・ギエルミ氏の実演を交えて進められる講演は、まことに贅沢。お客様は200人ほどで、普通の講演では大入りなのですが、800席のホールでの開催ですので、ガラガラに見えます。それでも意に介さず、大熱演してくださいました。
ギエルミ氏のコンサートの前振りを兼ねる趣旨から、オルガン音楽と他ジャンルの交流について、とくにくわしく言及されました。バッハのオルガン曲に、プレリュードとフーガニ短調BWV539という作品があります。そのフーガが、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番の第2楽章と同一なのです。通説ではヴァイオリン曲からの他者の編曲、ということになっているのですが、ヴォルフ先生はバッハの真作でヴァイオリン曲はそこからの編曲、という見方を提示され、びっくりしました。
新しいお考えですか、とお尋ねしたところ、オルガン曲は筆写譜で確証はないのだが、どちらもワイマール時代の作品であり、自分はそう考えている、とのこと。たしかに、無伴奏ヴァイオリンのフーガがいきなり書き下ろされたというのも、不用意な想定かもしれません。無伴奏曲にもパロディ(既作の転用)がありうるでしょうか、と伺ったところ、十分にありうるというお答えでした。なるほど。その夜、北新地でお寿司をご一緒しました。お寿司が大好きでいらっしゃるのです。
15日(木)。先生のご尽力で、長距離ランニングで疲労困憊の私との記者会見もうまくいき、ギエルミさんのコンサートになりました。冒頭に、ヴォルフ先生のご挨拶をいただいたことは、いうまでもありません。
それにしても、ギエルミ氏の演奏は、すごかったですね。明晰にして透明、知的というのはいつも感じるギエルミさんの美点ですが、この日はイタリア人のテンペラメントのめらめらと燃え上がる趣きがあり、ヴィヴァルディ編曲のコンチェルトなど、こんなに面白い音楽だと思ったのは初めてです。ギエルミさんによるとヴィヴァルディなしでは考えられない曲であるというプレリュードとフーガイ短調BWV543も、同様にエキサイティングでした。
バッハの演奏にかかわる生前の記録として、テンポが速かった、レジストレーション(ストップの組み合わせによる音色づくり)がまったく個性的であった、テクニック(とくにペダル)が超絶的であった、ということがあります。そのすべてが当日のギエルミ氏の演奏にあてはまりました。燦然たるイタリア風のバッハ。これこそ、バッハの理想であったのかもしれません。
16日(金)に帰国されたヴォルフ先生、その日の20時からライプツィヒの見本市で、バッハに関する新しい出版物の紹介をなさるのだそうです。そんなご多忙の中、来日してサービスしてくださるご好意に、感謝しきりです。バッハの全曲シリーズの終わりにはお祭をしましょう、と約束して、お別れしました。
目標があればがんばれる ― 2012年03月16日 10時37分47秒
14日(水)は本来、次のようなスケジュールでした。ドイツの副総領事と、ヴォルフ先生をまじえて昼食。午後、先生と共同記者会見。夜はもちろん、ギエルミ氏のコンサートです。
一方この日には、東京で、住友生命健康財団の理事会が予定されていました。長いことその理事をさせていただいているのですが、健康・スポーツ関係の支援を幅広く行なっているしっかりした財団で、理事会ともなると、テレビでしか見たことのないような方々がお揃いになります。そうした方々とおいしいお昼を食べながらお話するのがとても楽しく、自分でいいのかなと首をかしげつつ、理事をつとめてきたわけです。
しかしかち合ったのでは仕方ありません。健康財団のほうは欠席します、と申し上げました。すると担当の方が、今は理事会もしっかり人を揃えて開催しなくてはならないので、お食事はパスされても結構だから、会議だけはご出席願いたい、とおっしゃるではありませんか。食事をパスという点には相当の抵抗を感じましたが、大事な役割なんだなあとあらためて気づき、共同記者会見を16時からに遅らせていただくという調整をして、東京を往復することにしました。理事会は11時半の開始です。
ホテルから乗ったタクシーが少し渋滞し、8時27分発の「のぞみ」に乗車。余裕はないが間に合うには十分、という時間です。車中でちょっと予習しておこうと、送付されていた書類を取り出しました。11時半開始、ホテル・ニューオータニ・・・え~っ!!髪の毛が逆立ちましたね。この理事会は長年帝国ホテルで開かれていて、今年もそこ(日比谷)だと思い込んでいたのです(もちろんご案内はいただいているのですが、身体が覚えておりまして・・)。ニューオータニは赤坂ですから、普通に行ったのでは間に合いません。
ともあれ最善を尽くそうと、携帯で、種々の検索を行いました。手近な駅は、地下鉄丸ノ内線の赤坂見附、有楽町線と半蔵門線の永田町、有楽町線の麹町の3つ。新幹線の下車は、品川と東京が考えられます。どのルートを採っても到着は11時半過ぎと出ますが、乗り継ぎを頑張って、遅れを最小限に止めようと決心しました。
東京から有楽町に山手線で戻り、地下鉄に乗り換えて永田町にゆくことに決定。各駅の出口も確認しました。東京駅着は11時3分。もし有楽町で11時12分の地下鉄に乗れれば、間に合う目があります。次は18分なので、遅れ確実。乗れるか乗れないか、ミステリーもどきになってきました。
東京着。脱兎のように新幹線を飛び出し、14番線から5番線まで、爆走。人ごみを抜けて階段を駆け上がり、ちょうど来た11時6分の山手線に飛び乗りました。有楽町駅も爆走して地下鉄へと駆け下り、なんと、12分の有楽町線に間に合ったのです。永田町に着き、地上に出てみると、ニューオータニは、まだかなり先に聳えている。しかもザ・メインというのは反対の四ツ谷側にあるビルで、長い廊下を移動しなくてはなりません。もう相当息が切れていましたから爆走できず、子供の頃本で読んだ「健児歩脚」というのを実践。30歩歩いて30歩走る、という方法です。
その結果、見事にセーフとなり、財団の方々に安堵していただきました。やればできるものですね!大事な会議に遅れてはならないという強烈なモチベーションで、定年になろうという人間が、この快挙です。子供のころから、走ることは一番の苦手だったのですが・・・。
汗を拭き拭き会議に参加し、食事の席に移る皆さんと別れて(くやしい)、東京駅へ。タクシーで四ツ谷へ行き、中央線で東京へ行くのが一番早いですよ、と教えられました。ザ・メイン館は紀尾井ホールの向かいで、いつも四ツ谷駅から歩いている距離です。間に合うからと思って歩き始め、ふと気がつきました。往路もこのルートを取っていれば、走る必要はまったくなかったのです。お疲れさまでした(←自分)。
一方この日には、東京で、住友生命健康財団の理事会が予定されていました。長いことその理事をさせていただいているのですが、健康・スポーツ関係の支援を幅広く行なっているしっかりした財団で、理事会ともなると、テレビでしか見たことのないような方々がお揃いになります。そうした方々とおいしいお昼を食べながらお話するのがとても楽しく、自分でいいのかなと首をかしげつつ、理事をつとめてきたわけです。
しかしかち合ったのでは仕方ありません。健康財団のほうは欠席します、と申し上げました。すると担当の方が、今は理事会もしっかり人を揃えて開催しなくてはならないので、お食事はパスされても結構だから、会議だけはご出席願いたい、とおっしゃるではありませんか。食事をパスという点には相当の抵抗を感じましたが、大事な役割なんだなあとあらためて気づき、共同記者会見を16時からに遅らせていただくという調整をして、東京を往復することにしました。理事会は11時半の開始です。
ホテルから乗ったタクシーが少し渋滞し、8時27分発の「のぞみ」に乗車。余裕はないが間に合うには十分、という時間です。車中でちょっと予習しておこうと、送付されていた書類を取り出しました。11時半開始、ホテル・ニューオータニ・・・え~っ!!髪の毛が逆立ちましたね。この理事会は長年帝国ホテルで開かれていて、今年もそこ(日比谷)だと思い込んでいたのです(もちろんご案内はいただいているのですが、身体が覚えておりまして・・)。ニューオータニは赤坂ですから、普通に行ったのでは間に合いません。
ともあれ最善を尽くそうと、携帯で、種々の検索を行いました。手近な駅は、地下鉄丸ノ内線の赤坂見附、有楽町線と半蔵門線の永田町、有楽町線の麹町の3つ。新幹線の下車は、品川と東京が考えられます。どのルートを採っても到着は11時半過ぎと出ますが、乗り継ぎを頑張って、遅れを最小限に止めようと決心しました。
東京から有楽町に山手線で戻り、地下鉄に乗り換えて永田町にゆくことに決定。各駅の出口も確認しました。東京駅着は11時3分。もし有楽町で11時12分の地下鉄に乗れれば、間に合う目があります。次は18分なので、遅れ確実。乗れるか乗れないか、ミステリーもどきになってきました。
東京着。脱兎のように新幹線を飛び出し、14番線から5番線まで、爆走。人ごみを抜けて階段を駆け上がり、ちょうど来た11時6分の山手線に飛び乗りました。有楽町駅も爆走して地下鉄へと駆け下り、なんと、12分の有楽町線に間に合ったのです。永田町に着き、地上に出てみると、ニューオータニは、まだかなり先に聳えている。しかもザ・メインというのは反対の四ツ谷側にあるビルで、長い廊下を移動しなくてはなりません。もう相当息が切れていましたから爆走できず、子供の頃本で読んだ「健児歩脚」というのを実践。30歩歩いて30歩走る、という方法です。
その結果、見事にセーフとなり、財団の方々に安堵していただきました。やればできるものですね!大事な会議に遅れてはならないという強烈なモチベーションで、定年になろうという人間が、この快挙です。子供のころから、走ることは一番の苦手だったのですが・・・。
汗を拭き拭き会議に参加し、食事の席に移る皆さんと別れて(くやしい)、東京駅へ。タクシーで四ツ谷へ行き、中央線で東京へ行くのが一番早いですよ、と教えられました。ザ・メイン館は紀尾井ホールの向かいで、いつも四ツ谷駅から歩いている距離です。間に合うからと思って歩き始め、ふと気がつきました。往路もこのルートを取っていれば、走る必要はまったくなかったのです。お疲れさまでした(←自分)。
ギエルミ氏、マスタークラス開始 ― 2012年03月14日 11時37分15秒
3泊4日、オルガンのための大阪滞在が始まりました。すばらしい好天。朝の大阪城公園の散歩はひんやりとした空気のまことに気持ちのよいものでしたが、幸福感がある一方で、これは何か悪いことの前兆ではないか、と思ってしまうのが、私の暗いところです。森ノ宮のモスバーガーで朝食をとり、いずみホールに向かいました。
再会したロレンツォ・ギエルミ氏は、ことのほか生気にあふれたご様子。10時から、バッハのライプツィヒ・コラールを教材としたマスタークラスが行われるのです。しばらく聴講しましたが、テキストの内容、バッハのオルガンや他領域の音楽、古楽的な奏法や語法の解釈など、あらゆる領域に精通した明晰な指導で、第一人者というイメージがますます強まってきました。完璧なドイツ語で(通訳は廣野嗣雄先生)レッスンしておられます。
ヴォルフ先生はすでに昨日大阪入りされており、夜の7時から、ギエルミさんの生演奏を組み入れた、贅沢な講演会。そのあと、お寿司を食べることになっています。ツキの理論の試される、今日明日です。
再会したロレンツォ・ギエルミ氏は、ことのほか生気にあふれたご様子。10時から、バッハのライプツィヒ・コラールを教材としたマスタークラスが行われるのです。しばらく聴講しましたが、テキストの内容、バッハのオルガンや他領域の音楽、古楽的な奏法や語法の解釈など、あらゆる領域に精通した明晰な指導で、第一人者というイメージがますます強まってきました。完璧なドイツ語で(通訳は廣野嗣雄先生)レッスンしておられます。
ヴォルフ先生はすでに昨日大阪入りされており、夜の7時から、ギエルミさんの生演奏を組み入れた、贅沢な講演会。そのあと、お寿司を食べることになっています。ツキの理論の試される、今日明日です。
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