《マタイ》週間に突入2009年06月15日 09時31分53秒

おかげさまで、《マタイ受難曲》の最初の公演が終わりました。打ち上げがあり、アメリカ側の方々とかなり飲みましたので、今朝はやっと起きた、という感じです。追ってご報告いたします。

〔追記〕 演奏に関しては、私が自分から論評するより、皆様の感想を待ちたいと思います。ここでは、周辺情報を若干。

はじめ主催者から、最後にステージに出て、ひとこと挨拶して欲しい、というオファーをいただきました。挨拶は無用と思い辞退しましたが、公演の始めなら挨拶もありかな、と思い、迷い始めました。しかし演奏の全容があらわれてくるにつれ、まっすぐ聴いていただけばいいだろうと気持ちが固まり、やらないつもりで現場に行きました。

そうしたら、主催者が、冒頭の挨拶はぜひいただきたい、と勧めてくださるのです。たしかに、公演の打ち出しが私の「バッハの宇宙」シリーズ最終回という形になっていて、そのお客様がかなりを占めていることが想像されましたので、蛇足の懸念を抱きつつ、挨拶させていただきました。私としたことがかなり緊張し、言葉が乱れました(笑)。

終了後、安い居酒屋で打ち上げ。肩の荷の下りたところで、よい国際交流ができました。アメリカの若い音楽家たちは皆日本に興味津々で、ガイドブックを覚えるほど読み、とりわけ食事を楽しんでいるようです。

コメント

_ ユダダ ― 2009年06月15日 14時04分06秒

昨日の公演、大変お疲れ様でした!
鹿児島から馳せ参じましま。
演奏はもちろんのこと、礒山先生の品のあるお話ぶりにも感動しました。
ところで、昨日ホールに何本かマイクが立っていましたが、録音があったのでしょうか。リフキン氏のマタイ録音はないようですので、ぜひ「ライブ録音発売!」となってほしいものです。

_ I教授 ― 2009年06月15日 16時18分23秒

ユダダさんこんにちは。私の配下にもユダを名乗る者がおりますが、ネーミングの意味合いは何でしょう?
えっ鹿児島からですか?ありがとうございます。マイクは、ウェブ配信に備えてのものです。実現できるかどうかわかりませんが、専門家に収録していただいています。

_ Clara ― 2009年06月15日 18時10分18秒

お疲れ様でした。素晴らしい演奏、堪能させていただきました。ここまで来るには、大変なご苦労もあったかと思いますが、満席の観客から、熱い拍手が止みませんでしたね。
日米の若い音楽家のかたがたの、真摯でひたむきな演奏と、全てを大きく包み込むようなリフキン氏の指揮に、感動しました。
「マタイ」は、コンサートホールで、全曲を生で聴いたのは初めてでしたが、それが、今回の演奏だったことを、大変幸せに思っております。
昨日は14日、この数字は、先生には、ツキのある数字だったかと思いますが、16日も、良い演奏会でありますよう、お祈りしております。

_ chu-intermezzo ― 2009年06月16日 01時58分55秒

音楽の神様の存在を感じた公演でした。 二つのグループに分かれての演奏により、リアルに受難の場面が繰り広げられ、まるで本当に目の前ですべてが起こっているかのようでしたね。 聖書は、読んだ・読まないでいえば「一応読んだ」程度の知識ですが、浅学ながらも、今回演奏を聴きながら、私は人間の弱さやずるさを、また、自らの愚かさを内省し、ところどころ思わず泣いてしまいました。 師を裏切った弟子の心の弱さに「私にはこの愚かさを責められない」と共感し、また母としてのマリアに身を重ね、自分の子が目の前で辱めを受けるのはどんなに苦しかろうと胸を痛め・・・ もちろん、これは初めて知る内容ではありません。しかし、こんな風にありありと「痛み」を感じながら音楽を聴いたことは今までなかったと思います。 最後はリフキン先生の手ですべてが終わり、安らかに天へ昇って行く・・・ そして私は「これがマタイか」、と思ったのでした。 今回先生は「癒し」という言葉を用いられましたが、こういう意味合いで使われるべき言葉だよなぁとしみじみ。 この日のために、一日あかんぼうの面倒を見てくれた夫に感謝しつつ、いつか夫や娘にも、この作品を、もちろんこのかたちで聴いてもらいたいと切に思います。

_ Clara ― 2009年06月16日 09時21分34秒

ひとつ追記させて下さい。私も、演奏中、2000年前のことが目の前で起こっているような感じを持ち、30歳ちょっとで、人の罪を背負って、磔刑に遭ったイエスの生涯を思いましたが、それには字幕の存在が大きかったと思います。
マタイ福音書に書かれてある事は知っていても、それが、音楽と共に逐一画面に表示されることで、よく分かり、臨場感が深まりました。
1人1パートとは思えない声量の歌い手の方々、ことに福音史家の語りと歌は、素晴らしかったですね。
字幕のフォントにも、工夫があったと言うことですが、それは、演奏の際には、ちょっと忘れておりました。済みません。(^_^)

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