感激の大阪公演2009年06月18日 17時41分38秒

大阪公演、終わりました。残念なこともありますが(お客様が十分集められなくていずみホールにご迷惑をおかけしたこと、私の責任範囲である字幕が最後に乱れてお客様の感興を妨げたこと)、演奏の出来は、ホールの音響効果にも助けられて、一番良かったのではないかと思います。とくに後半。演奏家、とくに歌い手の方々に感動が支配しているのを見て、本当にそう思いました。

今日も、プラスアルファの情報をひとつ。一般の公演では児童合唱で歌われる冒頭合唱(および第1部最後の合唱)のコラールを、今回の公演では、ウルリーケ・ブレーガーさんが担当しています。この方が清楚なイメージで、絵のように美しい女性なのです。ドイツ人の概念をくつがえすという感じです(失礼)。

メインのソプラノにはクララ・ロットソークさんという大物が来日していますので(今日の〈愛の御心から〉はすごかった)、ウルリーケさんの役どころは、コラールのほか、女中、ピラトの妻、リコーダー。しかし二階席から響かせるコラールの効果はなかなかで、私のところに、「あの女性に片思いしてしまった人は私だけではないはずです」というメールをくださった方があるほどです。メールは、訳してウルリーケさんにお渡ししました(笑)。須坂の方、どうぞお見逃しのないように。

圧巻の歌唱だったクララさんが終演後泣いておられるのを見て、びっくり。ジェイソンさん(エヴァンゲリスト)の目にも、涙が光っていました。感激の、大阪公演でした。

コメント

_ N市のN ― 2009年06月19日 03時03分23秒

素晴らしい公演ありがとうございました。 イエスとバッハ、演奏家と聴衆がひとつに感じられました。 今まではレチタティーボとアリア、そして合唱と、それぞれ独立した音楽に聴こえていたものが、淀みなく流れる一つのドラマとして聴くことができました。そして、音楽を通しての対話として、ダイレクトに伝わってきました。言いかえれば、演奏を聴かさせていただいている、という印象ではなく、内なるメッセージとして、こちらに届き、いずみホールが18世紀の教会のように思われました。 先生がおっしゃる「人間の内なる罪に目覚めさせる音楽」ということを、はっきりと感じとることができました。 最後の合唱が始まった時、客席のほとんどの人がたたずまいを直していました。このような音楽的体験を与えて下さった、礒山先生はじめ、演奏家の方々、そしてJ.S.Bachへの感謝の表れだと思います。(私は、興奮して今晩眠れないと思います。) あと一日、頑張ってください。 ありがとうございました。 帰路、大津SAで桐山氏ご家族とばったり遭遇。何か得をしたような気分で帰ってまいりました。

_ はかせ ― 2009年06月19日 08時56分57秒

 いずみホールの公演、素晴らしかったです。前から5列目のど真ん中という席だったので、二つのグループのステレオ感覚も十分味わえました。

 バッハはこのように演奏することを念頭に作曲したのだから、バッハを信頼して(リフキン氏の言葉にもありましたね)そのように演奏する公演を実現したいとお考えになったI教授こそが、この公演の最大の功労者だと思います。この公演が実現するまでにあったであろう苦労の数々を思わずにはいられませんでした。

 本当にありがとうございました。

_ 旧i教授の家20万1番目のキリ番当選者 ― 2009年06月19日 20時45分11秒

 旧i教授の家20万1番目のキリ番当選者で、大阪でのパーティーで、BWVのKleine Ausgabe頂いた者です。あ、その後ライプツィヒ大学に留学していた輩です、といった方がわかりやすいでしょうか。
 さて、いずみホールのマタイ、かなり前からマークしていたのですが、やはり時間が合わず、行けなくて残念でした。せめて7時だと、、、願わくばドイツのように8時から・・・
 いろいろ勝手なこと申しましたが、これだけ楽しみにしているということの裏返しとお取り頂ければと。また、オルガン連続演奏会なども楽しみにしています!

_ 平野 ― 2009年06月19日 22時07分18秒

いずみホールフレンズとして、一言申し上げます。あまり客が集まらなかったことには、はっきりとした原因があるのではないでしょうか。私自身、当日京阪京橋駅まで足を運びながらも、いずみホールには向かわず(ぎりぎりまで迷いましたが)、他の演奏会を聴きました。
第一に、チラシに出演者の情報が詳細に記されていないこと。第二に、その割に料金設定が高いこと。
いずみホールは、フレンズを始めとして、もっと客の要望を聴く努力をするべきだと思います。

_ fylgia ― 2009年06月19日 23時02分01秒

I教授、演奏者の皆さんの渾身の「マタイ受難曲」聴かせていただきました。素晴らしい演奏会でした!ソリストたちが合唱を受け持つ?なんて室内楽的な演奏なんだろうかと思っていたら、なんのなんの迫力のある(いずみホールの音響の良さを感じました)演奏でした。第1グループと第2グループの合唱の応答や字幕を工夫されて、色分けされるなどとてもわかりやすく今までに何回かマタイ受難曲は聴いているのですが、初めてわかったことがいくつかありました。とくに私が感動したのは、27曲二重唱付合唱の部分で「放せ、やめろ、縛るな」「月も光も苦痛のあまり沈んだ」この部分は情景が
はっきりと思い浮かべられるようでさらに美しい旋律に鳥肌が立ちました。ほんとうにすばらしい演奏をありがとうごさいました。

_ P ― 2009年06月19日 23時02分44秒

 感動の演奏でした。ウルリーケさんの、体に全く無駄な力の入っていない発声法を間近で見ることができ、大感激です。びっくりしました。
 ただ残念だったのは、舞台が半分しか見えず、字幕も見えない席でA席ということです。非常に不満が残ります。(字幕が見えない席であることをせめて事前に教えて欲しかったです。もう少し密に席のカテゴリーを分けた方がいいのではないでしょうか?それにパンフレットがなく、歌詞対訳もなかったのが、気になるところです。
 演奏が天井の喜びに匹敵する出来映えだったのが、せめてもの救いです。
 第1グループのコントラバス、非常によかったです。お疲れ様でした。

_ おおぐま ― 2009年06月20日 23時07分00秒

N市のN様。
大津SAでは、お声をかけていただきありがとうございました。名古屋までノンストップで帰るつもりが、紘子がぐずりだしたもので、でも止まって良かったです。

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