ダブルブッキングでは絶対ないのですが2009年10月24日 23時09分30秒

絶対ダブルブッキングではないのですが、あたかもダブルブッキングのように見えるのが、しゃく。人は、私らしいよとおっしゃるでしょう。なんとも騒々しい今日一日でした。

今日は大阪大学で行われる日本音楽学会全国大会の、第一日。全国大会は学会会長の最大イベントです。もっとも重要なのが総会で、次が懇親会。朝には開会宣言もします。

ところが今日は、ウィーン音楽祭in Osakaの最終日にあたっており、《ドイツ・レクイエム》のコンサートのあと、打ち上げのパーティが開かれることになっていたのです。オーストリア大使以下、賓客もいらっしゃる。当然、私が出席しないとまずいわけです。しかしうまくいかないもので、総会とコンサートが、同じ4時の開始。懇親会は学会が5時50分から、音楽祭は6時半からで、場所は南北に遠く離れています。

当初は、学会を優先せざるを得ないと腹を決めていました。でもいざ音楽祭が始まってみると、やはりこちらも出席しなければ、という気持ちがつのるばかり。そこで、学会の懇親会に1時間出席し、全速力で移動して、パーティの中締めを務めることになりました。計算上は、なんとかなりそうです。

ところが。総会が延びて、懇親会の開始が遅くなったのがケチの付けはじめでした。挨拶と寄付者の紹介を済ませ、7時ちょっと前に脱出。経済学部前にタクシーを呼んで阪急の蛍池駅へ、そこから梅田まで乗って再びタクシーに乗る、という作戦でした。

ところがところが、夜の大阪大学はたいへんわかりにくく、経済学部がどこだかわからぬまま、外の通りに出てしまいました。朝来るのと逆方向なので、わけがわかりません。タクシーはまったく通りませんので、電話で予約したところ、待ってましたとばかり、空車が次々に来ます。そんなこんなで時間を浪費するうちに、スタッフから、悲鳴のような問い合わせが入り始めました。

なんとそっちは予定より早く始まり、そろそろ終わりそうだというのです。刻一刻電話の飛び交う、スリル満点のタクシー行になりました。

結果は、アウト。たどり着いたときには合唱団は解散しており、待っていてくれた首脳の方々とお別れするのが精一杯でした。お腹が空きましたので、森之宮の「黒らうめん」へ。これがたいへんおいしく、私の「ツキの理論」の、ささやかな実証と相成りました。